第19章 正体
今まででは考えつかないような、壮大な演出。
馬鹿みたいな時間稼ぎに、その場しのぎのような慌ただしい会話。
計算していたのか、ただの取り繕いだったのか…
今ではわからないけれど、そんな心遣いが嬉しかった。
きっと、私にも知られないように一生懸命作り続けていたのでしょう。
共に居る時間が長いというのに、合間を縫って…
最近眠りがやけに深いと思ったら、こういうことだったのですね。
そう考えて笑う中、日付が変わっていたことに今気付いた。
2023年12月26日AM0:00、私は26歳になった。
ちなみにグレイクの誕生日は、私と3日違いの12月23日…
そしてケイトの誕生日は3月20日。
さて…
ケイトの誕生日の時、どう返してやりましょうか^^//
今から楽しみで仕方ありません。
そんな思いから笑っていると
隣に居るケイトは喜んでくれたのかと感じたようで、満面の笑みを浮かべました。
夜中でありながら隣の太陽のような温かさに包まれる中、私はケイトをベッドへと連れ込んで眠ることにしました。