第19章 正体
クレハ「くすくす)…
私は…あなたが傍に居れば、何でもたいてい楽しめますよ^^
あなたが傍に居るだけで十分です//
楽しませようとか、気を使わなくて構いません。
こうして隣に居るだけで、十二分過ぎるぐらいなのですから^^//」
ケイト「!クレハ…」うるっ
一瞬目を丸くするや否や、再び涙を潤ませました。
そんな中、ケイトは急に目をごしごしと擦り…
何やらメッセージを着信した音が、一瞬見えました。
ケイト「あのね、クレハ…」ぎゅっ
そう言ってから、私の方を身体ごと向けて
私の両手を取ってから、真剣な目を向けられました。
ケイト「いつも、一緒に居てくれてありがとう。
大好きだよ。
ずっとずっと、本当にいつまでもずっと大好きだよ…^^//」
クレハ「!何ですか、急に//
そんな面と向かって言われると恥ずかしいですよ//」ふいっ
そんな柔らかな声で、温かな想いを込めるようにしっかりと想いを呟かれる中
それを聞いた私は、身体の内から湧き上がる熱を押さえ切れずばれるまいと顔を逸らしました。
そう言いながら目を背けると、両頬を押さえられて
チュッ
ネオンの光の中、唇を奪われました。
ケイト「クレハ…誕生日、おめでとう^^」
そんな中、私のすぐ左隣で…手すりの向こうで、光の線が上がりました。
ひゅううううううううう
その光の軌跡に目を奪われる中、花火は華々しく破裂した。
どぉん!!!!!
その華々しさよりも私は…浮き上がった文字に目を奪われました。
『Happy Birthday!! Cleha!』
その周囲には、私の好きな花であるスズランが文字を囲うように華々しく連鎖的に散り続けていった。
そして先程両手を握った時に渡したのだろう、右手にかかる違和感に手を広げてみると…
その紙にはこう書かれてありました。
『I love you forever.』
その演出に、私は笑いました。
クレハ「…っぷw
くっ。ふふふっ//」
笑いが込み上げて、自然と前のめりになって跪く中
ケイトが心配そうに私の名を呼んで、肩に手を添えてきました。
クレハ「そうだ…
今日が、私の誕生日だった//)
ありがとう…ございますっ^^//」涙
そう笑いかけながら、私は涙を零しました。