第19章 正体
ネオンの光が目に焼き付く中
ふと左手の薬指にあるインフィニティ防具、ケイトが作ってくれた結婚指輪が目に入った。
その外見は変わらず、美しい緑の花弁が華々しくそこにありました。
隣を見ると、ケイトは真剣な顔で真っ直ぐ前を見つめていて…
その横顔に光が反射して、いつもより増してとても凛々しく見えた。
ケイト「うん…
ここでなきゃ、ダメなんだ」
クレハ「そうですか…
で、今まさにこれからする話の内容を考えていなくって沈黙の時が長いと?」じと目
ケイト「ぎくっ!!)しょ、しょうがないだろ!;
すぐに話題が出てこないんだもの!;
何話せばいいかなって考えてるけど出てこないんだもの!;」
クレハ「あなたの計画性のなさが呼び込んだことでしょうね」
ケイト「痛いよ!;ぐさぐさ来るよおおお;」
クレハ「改善して欲しいから言っているのです(溜息)
あなたはいつも肝心な所で詰めが甘いのですから」じと目
ケイト「お願いだから優しく言って;」
クレハ「すみません。どんなにオブラートに包んでもこれが限界です」
ケイト「ひいいいいん;」ぐすん
クレハ「そして今まさに気まずい思いに駆られて絶賛後悔中だと」
ケイト「わかってるならどうにかしてよおおお;」
クレハ「それをどうにかするのがあなたの役目でしょう」
ケイト「そりゃそうだけどおおお;」
クレハ「もう少し話す内容を考えてから呼び出すべきでしたね。ふう」溜息
ケイト「うー;
これでも必死で考えてたんだよ!;」がうっ!(両拳上にあげる)&涙目睨
クレハ「例えばどんなことですか?」微笑
ケイト「クレハが美しいなーとか、麗しいなーとか、キスしたいなーとか、一緒に抱き締め合いたいなーとか、
クレハを抱き締めて一生離さないで生きていきたいなとかさああ;」頭抱
クレハ「本当に、下らない内容ばかりですね^^」ふふっ
ケイト「下らないって何だよ!;これでも私は本気だよ!!;」
肩を震わせて、口元に左手の甲を当てて笑う中
ケイトは憮然とした態度で、唇を尖らせながら叫んできました。
私は、こんな風にあなたの隣に居るだけで楽しいというのに…
そこがわかっていないですね^^//
右手の下にあるケイトの左手を握りながら、私は意を決してケイトへ言葉を放ちました。