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白い流星【ソードアート・オンライン】

第19章 正体





互いに声を詰まらせる中、私達は互いの名を呼びながら深く抱き締め合いました。



ずっと抱き締め合っていたかったのだけれど

それからはいつも通りに、攻略祝いの打ち上げをしました。


その後の晩は、仕事を纏めて頑張って終わらせたのですが

ケイトから、白の鳳凰本部の屋上へ来るよう呼び出されました。



クレハ(一体どうしたのでしょう?夜空を見るにしても難しい気が…)

そう考える中、屋上に着くと

その正面にケイトがいて、私を見て笑いかけてきました。


何故かカメラマンのリョウまでが建物の真向かいに居たことが少し気がかりだったのですが…

それよりもケイトの笑顔と、冷えた夜の空気が印象深く…
街明かりが星空のようで、やけに目に入ってきました。



ケイト「来たね^^」にこにこ

クレハ「ええ。
あなたが呼んだのですから、来るに決まっているでしょう?」にこ

そう言いながら、手すり近くにいるケイトに歩み寄って横へ並ぶ中

その明かりの源である街並みに目を落としました。


クレハ「随分活気づいていますね」

ケイト「そりゃクリスマスから年越しに近付いてきてるからね。
年越しそばにお雑煮とかの準備、他にも防具やら寝具とかの開発にも着手してるわけだしさ^^」


クレハ「それで、何の用でわざわざこんな寒い屋上に呼び出したのですか?
そんな世間話をする為だけではないでしょう」
ケイト「刺々しいよクレハ!;そんなに呼び出されるのやだった!?;」汗

クレハ「いえ、ここでなくてはならないのですか?という意味で問うただけです」淡々

ケイト「あはは^^;
流石クレハ、丸わかり…か」

クレハ「全部が全部わかるわけではないのですが。
残念なことに、言ってくれなければ肝心の内容まではわかりません」目を伏せる&溜息


それから手すりにかけたケイトの左手の上に、右手を被せる中


肩にかけたケイトから編んでもらったショールを、左手で押さえるように触れ

冷たい凍てつくような空気に、少しだけ震えました。



私は、それよりも何故か…

隣に感じる温かさに、ただ触れたくなった。


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