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白い流星【ソードアート・オンライン】

第19章 正体





2023年12月25日PM5:30、51層ボス部屋の前


ケイト「打ち合わせ通り…

(かっ!!)
私が突っ込んで後は野となれ山となれ作戦で行くぞー!!お~!」
『じゃねえだろ!!!;』

ケイト「え?それとも攻撃してくるボスになんでやねん!ってツッコんだ方がいいの?」
『そこでもねえよ!!;』

ケイト「ならば逆襲だああああ!!」
『意味分からんわ!!;』


どっ!

そのふざけたやり取りの後、私達は笑いました。


それから、ケイトは一直線にボスへ向けて走って行きました。

ですが攻撃はせず、ボスのヘイトを稼ぎつつ引き付け続けることで
皆が同時に四方八方から攻撃する為にボスの周囲を囲う時間を稼いでいました。



そんな中、私は密かに組んでいた計画を実行することにしました。

というのも、ケイトと同じく250レベル用ソロクエストに挑戦することです。


私も同じく、双短剣ならぬ双クローを手にしたもの。

その武器は他にないもので、これ以上は強化できない。

ならば、いっそ…
今の私には《神速格闘術》、光がある。使いこなせてもいる。


きっとできる。

不思議と恐れは湧かなかった。

一度扉の入り口から外まで引いた後、ケイトが倒したようで扉が閉じられかけた。


クレハ「ここ!!)光!」
だっ!!

それから閉じた瞬間に扉を開くよう光で走り寄り、誤差0秒で開いた。


案の定、成功。

あとはケイトと同じやり方で倒すだけ!



全て○を押して戦闘開始。

《神速格闘術》最上位移動技の光と上位剣技の除夜連斬を同時併用し続けることで
25本あったHPバーをぐいぐい削った後

レッドゾーンに入ってボスが戦闘パターンを変えた時点で、天井へと跳びつつ光を発動。
天井から壁、壁から床と跳躍を使いながら走り続け、一閃を繰り出す!


それらの戦闘は、それこそ瞬く間に終わりました。



『Congratulations!!』

その華々しい表示と共に、私はケイトと同じステータスを持った武器と防具を手に入れました。


ただし、武器自身はまだ未強化状態なので後でケイトに強化してもらうつもりです。


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