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白い流星【ソードアート・オンライン】

第19章 正体





目の前に表示された、アイテム鑑定結果の『Unknown』の表示。

ケイトが合成で作ったアイテム鑑定結果の『made by Saiver』の表示。


それを両方共に見せつけながら、まざまざと言い切った。



それから何秒経っただろうか…

長い時間が過ぎたように感じる中、彼は静かに両手を上へ挙げた。


ヒースクリフ「お手上げだ。恐れ入ったよ」

彼はそう一言だけ残して、深々と溜息をついた。



クレハ「…殺さないのですか?」

ヒースクリフ「ふふっ。殺したとしても君のことだ。
それを証拠としてメッセージに残してもう既に発信済みだろう?

しかもご丁寧に日付指定までして」微笑

クレハ「ええ。その通りです」微笑


ヒースクリフ「それで…いつから気付いていた?」

クレハ「最初から…怪しいとは感じていました。

どこか違う。出会った時から、私はそう感じていましたし…


何より、考える素振りがないまま適確な方法を指摘した」


それから私は…

541ページに記した疑念を口々に言い放ちました。



ヒースクリフ「ふむ。なるほど…

まさに、一本取られたという感じだね。


君はもともと鑑定を取っていないように見せかける為、普段から装備スキルに入れないようにしていたのだね」

クレハ「ええ。

装備スキルから解除してもスキル熟練度がリセットされなくなったのは、ケイトが要因です。
憶えていますか?」

ヒースクリフ「ああ…

彼女がシステムとアイテムの合成に成功したことから、スキルを捨てるという現象自体が無くなってしまった」


元来、スキルポイントを1000振ればコンプとなる。

だが、装備スキルから解除をすれば0となってリセットされてしまい
コンプする為には、再び装備して振らねばいけない。


しかしそれを打開したアイテムとは、スキルスロットに設定中の各種スキル熟練度を保存するものだった。

ケイト曰く『たまたまドロップしたもの』らしいが、対峙したスキルシステムに対して、恐る恐るアイテムとウィンドウを合成してみると難無く成功。

不思議なことに、他の人達にまで影響をもたらしてしまった。


それに伴い、装備スキルから外してもそれが維持されるようになり、スキルを捨てるという現象自体が無くなった。

それらの功績も相まって、大統領に推されていました…


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