第4章 攻略組
まだ家を買うつもりはないらしい。
悪質なトラップ部屋(30匹四方八方同時攻撃)が現われた時のために、今は材料を集め中だとか。
そして…第一層クリアから、3日後――
ケイト「ラーメン全部の味フルコンプしたどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
キリト「本当か!!?」
ケイト「おぅよ!!b」ぐっ!
第二層のサバンナ・フィールドにポツンとある、テーブルマウンテン型の岩山の街《ウルバス》。
ケイト曰く、たまたまではあるらしいが、塩成分の含んだものを見つけたようで…
先に醤油や味噌やとんこつまで作り出せていたのが驚きだ。
ケイト「よぉしっ!!
祝いに醤油ラーメンを食べる!」
キリト「早速食べるのか^^;」
「ラーメン…だと?」
ケイト「?どうしたの?」
その時、ラーメンという単語に一人の男性が寄ってきた。
「私は大のラーメン好きでね。
この世界でもラーメンらしき物は存在するが、あれは駄目だ、あんなものをラーメンと認める訳にはいかない」
ケイト「ん?」
キリト「ああ、NPCの売ってる奴か?」
確かに食べたことはあるが…
あれは確かに、外のラーメンとは似ても似つかないものだった。
「醤油の味がしないラーメンを私は認めない。
だが、見た目はラーメンに近かったから、あれに醤油を加える事で、醤油ラーメンが再現出来るかもしれない!
それができたというのか!!?」ずいっ!!
ケイト「おぅ!!
よかったら食べに来てよ。
その代わり、材料を集めるの手伝ってね」にっこり
「ああ!」
ガシッ!!
手を差し伸べるケイトに、その男性は強く手を握り締めていた。
それが…ヒースクリフとの出会いだった。