第18章 アインクラッド国?
いつもの日常…それは、ケイトとの日々。
秘書として隣に居て、時折馬鹿みたいなことをするケイトを諫めて…
そんな日常が、壊れてしまうかもしれない。
その不安と、失いたくない気持ちでいっぱいになっていた。
押し潰されかけていたのだろうと、今になって解る。
夜に入って冷えた空気の中、星を見ながら部屋でグレイクを待っていました。
というのも…
あるクエストに出る為、早い内に仮眠を取っておく為です。
12月25日0時にはクリスマス限定のイベントボスとして第35層フロアボスの背教者ニコラスが出る上
プレイヤーの蘇生アイテム『還魂の聖晶石』を落とす為、競争率はかなり高い。
私達、白の鳳凰はキリトとアスナと私とケイトのみで望むこととしました。
まあ…
だからこそ、朝と昼の間に結婚式と披露宴を終わらせたわけで。
少し前、白の鳳凰本部へ向かう道中
夕日の中で歩きながら私達は話せました……
ケイト「あのね…」
クレハ「?どうしました?」
ケイト「…実は、クレハを奪われるように感じて。
日常が変わるのが怖くって、泣いてばっかりだった。
言うのが遅くなってごめん!
結婚おめでとう、クレハ^^」
クレハ「!!…
(ふっ)ありがとうございます^^」
ケイト「ブーケ、一生データとして大事に持っとこう♪」
クレハ「私としては有効活用して欲しいのですが?」
ケイト「ええ!?;
もったいないよ~!;」ばっ!(ブーケを背に隠す)
クレハ「くす)…実は、私も同じだったんです。
少し、怖かった。あなたが愛しいからこそ抱いたものです。
そして…あなたがいなければ、このような変化など望めなかったでしょう」目を伏せて笑う
ケイト「それを言うなら私の方だって。
自分を大事にするってこと、教えてくれたじゃんか」
クレハ「でも無茶をする時が今でも多いようですが?」じと目
ケイト「うぐっ;」ぐさっ
少しだけ、素直に話せた気がした。
そして…この人に、『生きたい』という望みを持たせたい。
ちゃんと生きて欲しいと思った。