第18章 アインクラッド国?
クレハ「ぷるぷる)泣かないで下さいっ…
笑って、見送ってくれるのでしょう?」
声がひきつる中、なんとか言葉を紡いだ。
でもそれは…
ケイト「無理だよ…
クレハのこと…好きで仕方がない、離したくなくて離れたくなくって堪らない!
本当は、私!ずっと!!」
ちゅっ!
ケイト「!!」
クレハ「言わせませんよ。
私だって…同じ気持ちなんですからね?」涙震
言い切る前に私は、ケイトの唇を奪った。
言っても仕方のないこと。それから先の予定は変わらない。
それでも、不安を感じるのは詮無き事…
だとしても…決して、割り切れるものではなかった。
ケイト「うっ…クレハあああああああああああああああ!
わあああああああああああああああ!!」
クレハ「ありがとう…本当に、ありがとうっ」ぼろぼろ
『わあああああああああああああああ!』
滝のように涙を流すケイトに、私も涙を流す中
気付けば…私達は再び、互いを抱き締めていた。
離したくなかった。離れたくなかった。
少しでも離れるなんて、赦せなかった。
何より、耐えられなかった!
私達は、人の温もりに餓えていた。
愛に餓えていた。
誰も助けてくれなかった。求めてくれなかった。望んで等くれなかった。
その境遇を、痛みを経験している人が、互いだけだった。
その『唯一』だった。
誰よりも己という存在の理解者だった。
気付けば…肉親よりも、友人よりも、恋人よりも…
その枠さえも飛び越えた、強い絆で、深い想いで繋がり合っていた。
互いを、決して離したくないと想い合うほどに……
そんな待ち時間の間、他の人達の控室では…
キリト「まさか移動系統の技があるとはな…」顎に手を当てる
アスナ「そうね。もし対人で使われたら即死ね」
キリト「ああ。それにそれだけじゃない」
アスナ「え?」首傾
キリト「光速の間の思考も体感速度まで、光のそれと同じになるってことだ」
アスナ「あ!!」
キリト「要するに…使い分けができれば、最短でとんでもないことができるんだよ。
追跡を会得すれば、どこでも一瞬で駆け付けるとかな」
アスナ「それは…とんでもないわね」汗
光について話し合っていた。