第18章 アインクラッド国?
クライン「…あのよお、クレハの俺への風当たりがきついんだがどう思う?;」
グレイク「それは多分、師匠の夫として認めてないんだと思いますよ?」
クライン「そうか…
ってかケイトのこと、マスターと師匠どっちで呼んでんだ?どうでもいいけどよ」
グレイク「そうですね…
基本はマスターですが、俺の師匠であることに変わりはないので師匠と呼ぶこともしばしばあります」
それから後、ケイトがエメラルドを指輪へ加工しました。
ケイト「宝石を花弁状にして、セリオンリングの指輪に合成でくっつけて…できた!」
クレハ「…綺麗//」
幻想的な輝きにうっとりと眺めていると、ケイトは尋ねてきた。
ケイト「エメラルド…知ってる?
クレハとグレイクの誕生石で、意味は『幸運・幸福・夫婦愛・安定・希望』だって」
クレハ「ぐすっ…ええ」
ケイト「実はね…
私のオーラの色でもあるんだよ。
私の幸せになって欲しいって念がいつまでも永遠に宿るようにってね!(にや)
幸せになれええええええええええええええ!!!!!!」ぐっ!!
クレハ「っぷw
そんなに深く念を込めなくても^^//」くすくす
指輪ごと必死に念を送り込むのを見つめる中、私は笑った。
ケイト「必死になるよ!
だって…クレハがいなかったら、きっとここまで変わんなかったから。
そのお陰で、私の見える世界は拡がった。大好きだって想えるようになった。
割り切り方だって、なんとなくだけど解ったし掴めた…
私さ…出会えて幸せだって想いも、全部をここに込めるよ(じわっ)
だって…好きで好きで、堪んないんだもんっ;」ぽろっ
クレハ「オーバーなんですよ、本当にっ;;」ぽろぽろっ
ケイト「そういうクレハだって…っ;;」ぐすっ
『ひっく…うっ;』
そう涙が止まらないまま、挙式への時間が15分前にまで迫っていきました。
互いの境遇を、想いを理解する度、距離が近くなっていくことを、その過程を、重みを感じる度
想いばかりが、涙ばかりが溢れて止まらなかった。
何でかさえもわかんない。
考えも何もかもを、感情が吹き飛ばしていく。
愛しいという想いが、離したくないという気持ちが先走る。
私も、ケイトも…涙が、想いが、互いを求め合う心が
どうしても、どうあっても止められなかった。