第18章 アインクラッド国?
クレハ「っ…;
私だって、同じですよ。
あなたが傍に居てくれたから、周りの目なんて怖くなかった」
口元を覆いながら耐えきれずに涙を零す中
私の脳裏に、小さい頃の光景がよぎった。
小さい頃の私を囲って
周囲から向けられる差別的な目、嘲笑、気味が悪いと侮辱される日々が…
いつしか…変わっていた。
差別されるはずだった常識も、されてきたような嫌なことをしようとせず…
そんなに気を使わなくてもいいのに、使ってくれたり…
こんな私の隣に、いつも傍に居てくれたっ」
声が詰まる中、張り裂けんばかりに主張する思いを口に零していた。
クレハ「いつも、思っていた。
傍に居てもいいのだろうか?と。
私は…それにたりうる存在なのだろうかと。
でも…あなたは、そんなの関係ないと言ってくれた。
いつでも無邪気に、バカみたいに…寄り添って、温めてくれたっ;;」涙震
ケイト「うん!スカートめくりもした!(腕組&頷」きっぱり
クレハ「肝心な所で話の腰を折らないで下さい;」ぐすっ
変なタイミングで堂々と変な言葉を言いだす所も…
ケイト「私もさ…クレハと同じだよ。
私なんかでいいのかなって…負い目も感じてた。
でもさ…教えてもらったんだ。信じる心をさ。
『信じて、全力でぶつかっていい。
あなたとなら…どんな結果でも受け入れられるから』(298~319ページ参照)って
何度でも態度で教えてくれた。何度間違えかけても踏み止まらせてくれた…
本当の意味で『生きる』ってことを教えてくれた。
あの時、死ぬほど嬉しかったんだよ?^^」涙
クレハ「っ…ええ。
私も…
『一緒に居たいから居るんだ!!』(336ページ参照)
『私の想いを無視すんな!!!』(335ページ参照)
あのセリフは、本当に応えましたっ^^」涙
ケイト「私は…クレハがっ;;」/クレハ「ケイト…あなたがっ;;」
同時に被さる声
その中、私達は同じ椅子に座ったまま互いへ向き合って抱き締めました。
ケイト「クレハ…ウェディングドレスが汚れちゃうよ?」ぐすっ
クレハ「いいんです、構いません…
それよりも今は…あなたと、触れていたい」ぎゅううう
響く涙声…かすれるような声が響く中
すすり泣く音が止まず、互いの温もりを求める時が数十分ほど続きました。