第17章 不測の事態
ケイト「ふぅ…
人間…死ぬ気になりゃ、とんでもなく強くなれるもんだな……」
ばったーん!
そう呟いた直後
睡眠不足の件もあり、ケイトはその場で仰向けに倒れたまま眠りについた。
光状態になってさえいれば、光速においての時間感覚を維持できていただろうに…
本人は光を発動する余裕さえもなく、ただただ寝ていた。
ちなみに、これは余談ではあるが
光状態においては、光速での移動及び活動が可能の為、思考能力及び時間感覚もまた光にとってのそれと同意義になる。
つまりを言うと、一瞬が何時間にも感じるほどの時間解析となるのだった。
要するに、万全の状態でなければとてつもなくしんどかったのだ。
おまけに次にどう動くかを考えながらの並列処理も含まれる上
常に集中していなければいけない状態の為、非常にきつかったらしい。
その頃、ケイトにとって『外』では…心配した人達がケイトを探し回っていた。
クレハ「私が…あの時、手を離してさえいなければ」ずううん
クライン「珍しくメチャクチャ沈んでんなあ;)
落ち着けって、そんなの本人は気にしてないと思うぜ?」
クレハ「ならどうしてすぐに帰ってこないんですか!!;」
クライン「そ、そりゃあ…手間取ってんじゃねえの?
案外、新たなボスが現れてそれを一人で倒せってクエストだったりしてな^^♪」
クレハ「だとしても一瞬で倒せるほどの実力は身に付いています!!」ずいっ!!
キリト「落ち着けって;
っていうか、ボスを一瞬で倒せるスキルなんてあるわけが」
クレハ「あるんです!」
アスナ「それって一体、どういうスキルなんですか?;」
クレハ「神速格闘術の最上位移動技、光!
それは、光速状態での移動が可能なんです!!
光速で動く物体として認識されていて、ソードスキルによる硬直時間さえも光にとっての速度へと換算され、硬直時間を無にできる。
すなわち、その状態であればソードスキルを無限に、それこそ連続使用し続けることができるんです!」
『…………
えええええええええええええ!!!!!??;』
その言葉から、内容を理解するまでたっぷり12秒要してから
その叫び声が白の鳳凰本部に響き渡った。