第17章 不測の事態
光状態に伴う光速移動で、ボスを円状に囲うように走り続ける。
それも走る際において全身による跳躍を併用しながらだ。
すると、その加速から分身が生じる。
ボスが敵の多さに硬直した瞬間
その円の範囲をボスの至近距離まで狭め、走りながら除夜連斬による108連撃を食らわせ続けていく。
それも何度も何度も光速で移動し続けているので
その衝撃波が鎧となってボスの攻撃を一切合切寄せ付けない。
止めようとされても近づけさせない。止めさせない。
しかも走りが止まってないので移動が完了したという判定が下されない=解除されない。
よって、未だに光状態は解除されない。硬直時間も0。
すなわち走り続けることもまた可能、従って除夜連斬を常に発動可能。
タンマ無し、待ったなしの一方的な攻撃(連続除夜連斬)が続いていく中
あっという間にボスのHPバーが残り一本となった。
その瞬間、ボスが腕の全てを円状に振り回すように回転した。
その繰り出した攻撃による爆風によって天井へ飛ばされた。
その直後、ケイトは両足を天井へ着けた後、跳躍で天井を駆けた。
元来ならば跳躍ではなく疾走を取るだろう。
その方が広大な場所を移動するのに都合がいいからだ。
だがケイトは、疾走ではなく跳躍を選んだ。その理由は…
それは…跳躍の方向を自在に選べるからだ!
空中においてもなお、それを使って身体を押せば身動きの取れない場合であっても場所を動かすことができる!!
そしてそれは…全身による動きの支配へと繋がる!!!
走りであってもなお、その足場となる部位に触れてさえいれば蹴り出した際に『身体が移動する方向』を決められる!
天井を足を付けたまま全身による跳躍を、身体が足元の下(天井)への方向に移動するよう発動!!
それによって天井に足がついたまま再び次の足で同じことを
また同様に次の足と順々に繰り返していくことで、天井を走ることが可能!!
それらによって、天井であっても垂直な壁であっても走ることだって可能!!!