第17章 不測の事態
上空から右手の剣を投擲。突き刺さった武器を手に持って、切り裂きつつボスの頭へ着地。
蹴りでダメージを与えつつ、足を利用して引き寄せながら剣を突き刺す。
攻撃してきた腕に対して、スパイクのように突き刺して回転しながら一瞬で登っていき、顔に着いた瞬間に引き抜いて目を斬る。
ボスからの攻撃に対して、そのベクトルにとって90度、すなわち横側から殴って横に逸らす。
腕を複数伸ばして螺旋状に絡みつけるように巻きつかれそうになった直後
目の前の方に僅かにあった隙間を通して腕へ突き刺し、脚で後ろのそれを蹴って、その間からすり抜ける。
敵を足場にした場合、それは空中で移動するものだから不安定だと認定=光状態は解けない!
そして着地と同時に解けるが、ボスの懐へ向けて跳躍。
再び攻撃が目前に迫ってきたので命の危機を感知→光状態、自動的に発動。
その直後に間髪入れず、敵の腹へ向けて怒涛連斬による88連撃を発動。
何度も連続で左右同時に抉るように切り裂きながら、後ろ側から来る攻撃も衝撃波によって全て寄せ付けない。
移動してないので光状態は解けない。
それに伴い、怒涛連斬による硬直は僅か一瞬で消える。
ソードスキルを光速で打てる
=ソードスキルによる硬直時間もまた光速にとっての時間となる
=一瞬で硬直が解ける
=硬直時間が無に等しくなる
以上のことから、隙無くスキル連続使用を続けられる。
おまけに、光状態の間は『光速で動く物体』として認識されている為その威力は凄まじい。
攻撃の威力は「重さ×速度の二乗/2」。
すなわち、その『光速の2乗』分も威力は増す。
それらによって、光速で発動される『ソードスキル、通常攻撃』によるダメージは計り知れない。
ちなみに、これは少し余談であるが
意図的に光の意識を外した結果、腕のみ光状態を解除することができた。
だが、前のような結果(腕のみ消滅)になったので二度とやらない(516ページ参照)。
『光と同化する』とあった記述は
『白いエフェクト(光)で覆われた全身』を『光速で動く物体』とすることで
元来であれば物体が光速で動くことで起こり得る『消滅』自体を押さえていたのだと判断される。