第17章 不測の事態
ケイト「神速連斬!!」
地面や壁、空中においても『安定した固形物等の足場』に
足が触れて『着地』すれば、光は解ける。
ならば、神速連斬のような空中を主に使うものであればできる!!
そう判断した結果、それは正しかったようで光状態は続いた。
そして再びボスのHPバーが2本吹き飛んだ。
光速で動く物体からの攻撃、それに伴いぶつかった相手は爆散する。
光状態で走っている時、たまたま前方に岩があり、岩に衝突した。
その時、『足が地面に着いたタイミング』で光状態は解けた。
岩に当たった瞬間に解けてもおかしくはないのにだ。
ならば足を上へ引いていればと考え、再び岩に当たってから上へ引いていると
尻餅をつくまでは解けなかった。
つまり足場として『着地』した際に『移動は完了した』と判断され、『光が解除される』のだと思われる。
空中で移動しつつある不安定な足場は『着地』判定には含まれず
衝撃波の中でも固まったもの、足場になるほど安定していると『着地した』と判断されて解除された。
だが、命の危機を感じて発動させようとした瞬間にはできた。
以上のことから、こうも考えられる。
『全身で隙無く構える』ということは、相手の攻撃に対して『迎え撃つ』という意思の表れ。
つまり命の危機に瀕した際、着弾する直前に発せられる『避けなければやられる』という『危機感』もまた発動する際の条件を満たしたと判断されている。
もしも空中で解けた際においても発動させるコツ、感覚を掴んだ為、思った時に発動できるようになった。
しかも、ボスへの攻撃が当たった瞬間に『光』状態が解除されることはない。
着地として認識されていないからだろう。
フレイジーボアの上空に跳びながら一太刀浴びせた所、着地するまで解けなかった為、導き出せた推論。
それから後、光状態における空中での『光速スキル連打』が始まった。