第17章 不測の事態
ケイトがフロアイレギュラーボスへ向けて光状態で走って行く中
クレハの言葉が思い起こされると共に、左手が温かく感じた。
『絶対…絶対に、離しませんからね(微笑』ぎゅっ!(505ページ参照)
その瞬間、敵の腕が襲い掛かってきた。
それに対して避けつつ右手に持った短剣を突き刺し、刺突連斬を繰り出す。
ボスの身体を縦横無尽にスパイクタイヤのように250連刺突し続け
最後にボスの身体を上から真っ二つに裂くよう、チェンソーのように250連斬撃を繰り出し続ける。
真っ二つに斬り裂く際に金属が削られた際に発する『火花』が華々しく散る中
それらの動きは全て、光速で。
それに伴い、ボスのHPバーが一気に二本吹っ飛ぶ。
敵の背後からの攻撃に対して
光を発動せず跳躍のみで跳んでかわす中、ケイトは空中で考えた。
ケイト(仮説を立証するいい機会だ。
衝撃波を足場にして跳んだ→解ける
ならば、さらに衝撃波を生み出して足場にすれば…
今までの過程・推察からして、『光の発動と跳躍』の同時発動は可能だ!!
命が危機に瀕したイメージ!)かっ!!
ぼぉっ!!だんっ!!!
ぼごぉっ!!!!(光速跳躍での蹴りによって衝撃波を生み出す)
しゅんっ!
その衝撃波に対して踏んだ瞬間に解けたが
ぼぉっ!!だんっ!!!
衝撃波に足を付けたまま構えると同時に、再び光を発動しながら光速で跳躍。
さらに続いてくる攻撃を全て避け続けた。
しゅおおおおおおおっ!!
そして跳んだ後に、クレハとの猛特訓の末に完成させたそれを展開させ
空中を自由自在に、縦横無尽に両足で駆け
光速で敵の攻撃から防御に至るまで、その全てを一切合切全て避け続けた。
まるでスケートのように自在に避け続けるそれは…流れる風の如し。
ケイト(流れる水の上に乗って渡っていくイメージでようやく完成した。
その名も…風月流、『流水(りゅうすい)』!)
まんまである。
双短剣を鞘に納めてから再び抜いてもなお、その双短剣における光状態は続いていた。
その瞬間、再び思考が加速する。
敵の腕を足場に跳んでも不安定なそれだから解除されなかった、そのことからできるだろうと。
そして…実行に移した。