第17章 不測の事態
ケイト「あれ?
空中に居る敵を足場にした場合、解けないのかな?」
空中を飛ぶモンスターがいる為、再び疑問が生じた。
実験、その3
跳躍した後、再び跳躍した場合について
空中にいる敵を足場にして跳躍→解けない
木を足場にした時→解ける、このことから地面の延長線上と判断される
岩を足場にした場合→木と同様
地面に接しているもの、あるいは壁に接しているものに跳躍を使った結果→解ける
予め空中に投げたものを足場に跳躍した場合→解けない
双短剣の内の一本を投げた後(その一本は壁に着弾と同時に光が解けた)、それを手元に戻るよう念じることで空中で自分を壁に投げた短剣へ引き寄せながら『その軌道の直線状に居る敵』へ攻撃した場合→解けない
ケイト「なら、衝撃波を足場にすれば?」
そう考えた理由は、音速に伴う衝撃波である。
音速以上で移動しているものの周りの空気は、当然ながら音速以上で動くが、それ以外の空気は音速以上の速度(約340m/s)で変化が伝わらない。
その音速以上で動いている空気と普通の空気の間には、当然のことながら「圧縮された薄い層」がある。
この境が到達すると、その部分だけいきなり圧力が大きくなっているため、破壊や爆発音を感じる。これが「衝撃波」。
それを足場にして跳躍→踏んだ時点で解けた
踏むのではなく下斜め前へ向けての『跳躍での蹴り』で衝撃波を下へ作りつつ、それに乗るようスケートのようにしてみた→解けなかった
結果、空中での光の持続が可能となった。
実験、その4
ソードスキルもまた光速になるか、威力もまた加算されるかどうか
ソードスキル併用時→光速で行える上に相手は着弾と同時に爆散、着地まで解けなかった
ソードスキルと跳躍同時併用時→全てが光速で行え、着地と同時に解ける
『光発動→跳躍→着地→解けると同時に光発動→跳躍→着地→解けると同時に光発動→以下略』という行動を連鎖的に直線状に跳躍を行った結果→回数を重ねれば重ねるほどその勢いと加速は『光速』の領域を跳び超えていき、ぶつかった際による威力もまた遥かに増していく
光を短剣に纏うように意識しなくとも、光が発動した当時に短剣を持っていれば自動的に効果が付属される。
光自身はケイトが『隙無く構えた』と認識した途端、『自動的に』発動する模様。