第17章 不測の事態
質問がありましたので、少し挟みます。
『《神速格闘術》最上位移動技、「光(こう)」についての実験内容』についてです。
12月12日~15日に皆へ修業を付けて一閃を身に付けさせている間に
ケイトは最上位移動技の汎用性に気付いた。
そして実験を行うことにした。
ケイト「移動技、だよなあ?
ってことは、移動を終えたら解除されるのかな?」
ということで、始めてみた。
実験目的:光は具体的にどういった事態を基準として、スキルの解除が発動するのか。
実験、その1
ある地点から目の前にある離れた地点へ向けてのジャンプ→着地と同時に解ける
ジャンプした場所と同じ地点に向けてのジャンプならどうだろう?→あれ?解けない
足踏み、あるいは構えの為に立ち位置を変えれば→解けない
その場においての攻撃等の素振りなら→解けない(衝撃波によって周囲は爆散)
ジャンプと同時に攻撃を離れた地点で行うと→攻撃が着弾した後、着地した時点で解けた
走りによる光速移動はどうだろうか→解けない、ソードスキルもしながらやってみたがその攻撃も含めた『一連の行動』を終え『着地しない限り』解けなかった
スキップによる移動→走りによる結果と同様
壁へのジャンプ→壁に着地したと同時に解ける
実験、その2
武器スキルとの同時併用→可能、その地点から移動しない限りは解けない、地面に着地した時点で解ける
空中で待機するようにスキルを打ってみた→着地するまで解けない、上記と同様
硬直時間の短縮化→硬直に入った後であっても意識すれば使用可能、硬直時間の秒数も『光速にとっての感覚時間』へと換算可能=ありとあらゆるスキルに伴う硬直時間が『一瞬』へと変更される
結論:空中であって壁及び地面に向けての着地さえしなければ永久的に続くと思われる。
着地と同時に発動させて跳躍すれば、再び着地するまでは光は持続される。
武器スキルを壁に向けてやってみたが、自分がその地点から移動さえしなければ解けず
空中に相手へ向けて跳びながらであれば着地するまでは解けなかった。
『隙無く構える』という行為を意識した時点で、一瞬で発動される。
移動という定義からして、ある地点から別の地点へのそれ
床から床、壁から地面等の移動技術であって、それに空中は含まれないと判断される。