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白い流星【ソードアート・オンライン】

第17章 不測の事態





ケイト「はっ)ダメだ…

会って、クレハに伝えなきゃいけないことがある!」ぎゅっ


一番言わせてはいけないことを言わせてしまった。



『あなたは、まだ生きているのに!
死んだ私の母と違って、今生きているのに!!』497ページ参照


死んだクレハの母のこと、クレハが私と重ね合わせてしまったこと、

それらは、よく知っていたはずだった。


どれほど、大切に想っていたのかも…



ケイト「クレハに会うんだ…絶対に!(すっ)

謝るんだ!!」きっ!!

ぽとっ


ボスへ向けて構える中、真剣な表情で真っ直ぐに睨みすえる中

涙が頬を伝って落ちていく。


覚悟は決まった。



是が非でもやり遂げてみせる!


私は…やっぱり、何度でも想う!!(ぎり)

絶望に打ちのめされたとしても、たとえ殺されたって同じだっ!!


クレハと、皆と、一緒に生きていたい!!!



私ね…本気で思うよ。

ここに来れて、皆と出会えて、一緒に過ごせて、本当に幸せだって!!


だから戦うよ!

怖くても、逃げ出したくても!!


その先にいる、待ってくれてる皆に会う為にも!!!



歯を食いしばりながら、全力を振り絞った。

その時、達人の感覚延長とでも言うのだろうか?


僅かながらに、先程よりもボスの攻撃が遅く感じた。



冷静になってから考えてみると、あれは多分イレギュラーではあるけどフロアボスに他ならない。


フロアボスとは、アインクラッドの各階層に存在する上層へ繋がる迷宮区の最奥を守るボスモンスターのこと。

見分け方法は名前に『The』があるか、守護する区画より外へは出ないかだ。

一度倒すと二度と出現せず、とどめを刺したプレイヤーにはラストアタックボーナス(LA)として『膨大な経験値』と『レアアイテム』が与えられる。

迷宮区における最大最後の難関であると同時にレアモンスターだ。



そのボスを250レベル用に改造したのだろう。


Infinity(無限)とはよく言ったものだ。
所狭しと腕がそこら中に展開していて、私へ向けて伸びては攻撃し続けてくる。

攻撃が終わってから0.01秒以内に次の攻撃がという時間差で、間髪入れずに猛攻の嵐が続く。


それらを霊感による痛み予測によって全神経を駆使して避け続ける中、ボスの攻撃パターンを把握していった。


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