第17章 不測の事態
次の瞬間、クレハの想いが先程まで繋いでいた左手から伝わってきた。
純白の光と共に…
『あなたに会えて、本当によかった』ぎゅっ339ページ参照
『昔とは明らかに違うものがある。
この世界に来て、初めて出会った人達、共に乗り越えた極地、絆、笑顔、幸せ…沢山のものを、あなたは与えてくれた。
傷や痛みは共に乗り越えればいいと、いつでも気にかけてくれた』354ページ参照
『私は、あなたを信じます。あなたの信じる心を。
私達へ向けてくれた心は、愛は、決して負けないと……』360ページ参照
『一番大きかったのは、あなたという存在でした。
あの感動があったから、この世界の素晴らしさを教えてもらったから、
沢山の出会いと経験を、信じる心を、私に与えてくれたから……
だから…私は、今の私たりえた。
あなたがいなければ、私は…ここまで成長できなかったでしょう』362ページ参照
『ケイト…あなたが、大好き^^//』424ページ参照
『私は!
あなたと生きていたいから!!!一緒に居たいから傍に居るのにっ!!!!』497ページ参照
『どんなに辛い目に遭ってもいいと!
それでも一緒に生きたいと望んでくれたのは、嘘だったのですか!!!?;』涙震え497ページ参照
『私は!あなたを!!死なせたくないっ!!!』500ページ参照
『あなたと出会えなければ、こんな想いも、世界がこんなにも広く輝いているのだということさえも、知らないままだった。
本当に…感謝しています。心から』にっこり←現在の想い
過去の想い出から私へ抱いている想いまで
その全てが、左手を通して私の中へと入ってきた。
刹那、恐怖がそれに塗りつぶされた。
それほど強烈な想いで、何よりも大切なものだった。
違う…
違うんだ!!
本当は…私の方が……!
クレハ…伝えたいよ。
この湧き上がってくる、押さえ切れない想いを。
ねえ、届いてる?
『ありがとう』って想いを。
その瞬間、クレハとそう言い合いながら抱き締め合って、涙を流す光景が脳裏に浮かんだ。
最後に笑い合う、確かな絆を…想いを。
温かさをすぐ傍に感じて。
何故か手は離れているのに、離れていないとその温かさが言っていた。
変わらず、『愛している』と、私へ訴えかけた。