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白い流星【ソードアート・オンライン】

第17章 不測の事態





ケイト「はっ!!)…250レベル…専用?

ソロ、クエスト……何で…そんな事態にっ!?


こんな話、聞いたことなんて!」


動揺しかない頭の中で、私は必死に考えた。



Congratulations!!の下に、キリト達はいた。

その入り口側に、確かにクレハはいた。


そこに飛び込むつもりで勢いよく入った。


なのに…何で…こんなことに?



っていうか×を選んでいたらすぐに行けたんじゃ!?

そうだ!クエストって言われていた!!


なら今すぐキャンセルすれば…!!!


そう合点がいって、クエスト破棄の操作をしようとメニューを開こうとした瞬間



どごぉっ!!!!

ボスの攻撃が、もろに入りかけた。


咄嗟に重心を逸らして、ダメージを最小限に食いとどめたが…

全快で1万以上あったはずのHPが、一瞬で1になった。



ケイト「デタ…ラメだ。この、破壊力」げふっ

そう咳き込みながら、セリオンベルトの腰につけてあるバックに入れた回復結晶を取り出した。


ケイト「ヒール!」

その瞬間、一気にHPが全回復した。



そしてボスの攻撃が迫った。

咄嗟に間合いを取って、壁端まで飛んでかわしたが…


精神的に、本当にきつかった。



やばい!やばい!!やばい!!!

そんな思いばかりに迫られて
『一発でも食らえば、下手をすればゲームオーバーだ』と、頭の中で警鐘が甲高く鳴り続けていた。


怖い、やばい、助けて、嫌だ…逃げたい。

メニュー操作する間など与えてはくれない。


ガタガタと震える中、双短剣を必死に掴んで抜いた。



もしも、あの地下洞窟の素材を取り入れてなかったら…即死していた。

それも、間違いなく!


その現実が、震えを止めさせてはくれなかった。



恐ればかりがよぎる中、一つの声がよぎった。



『大丈夫。信じて…

あなたが私へ、そうしてくれたように……』


そしてそれは、クレハの声で…

左手が、僅かに温かかった。


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