第17章 不測の事態
『警告』
『適応レベルではありません。
本クエストは、本ゲームの上限レベル250レベル用のソロクエストです。
本当によろしいでしょうか?よく考えて選択してください』
ケイト「?適応レベル?
今自分は90レベルだし、大丈夫でしょ」
再び迷わず○を選択した。
上の文しか読まず、迷う暇などなかったから。
だが、一つのことに気付けなかった。
入った瞬間に扉が閉じた時、その扉から援軍が入れないよう消えていたことに…。
そして外から見た場合
もともとその部屋の存在が無かったかのように、クリアした後の空間へと繋がって開いたままとなった。
すると、イレギュラーボスが立ち上がった。
その瞬間、その白いボスには名もHPバーもなかった。
その現われていなかったはずの表示が、開始となった今になって現われた。
《The Infinity Reliefhands》
外見は金属性の仏像のような姿で、足を組んだまま僅かに浮遊し、Infinityの名の如く無数の腕があり
その名のすぐ下に、HPバー25本がしっかりと現れていた。
ケイト「嘘…だろ。
こんなステータス…メチャクチャじゃんか…」真っ青
目を見開いて、真っ青になる中…
ボスの手がこちらへ向かってきた。
2023年12月17日AM10:20、50階層迷宮区、ボスエリア。
そこでは、本来ならばあり得ない事態が起こっていた。
ケイト「何でだ…どうして、こうなった!?;」たじっ
本ゲームの上限レベル250レベル用のソロクエストが、開始された。
その瞬間、AM10:21へと時刻が変わった。
どごぉっ!!!!
一発でも掠れば終わり。
そう物々しく、威力が言っているような気さえした。
ケイト「っ…」ぞくっ
その瞬間、無数の手が襲い掛かってきた。
咄嗟に跳躍と神速格闘術を駆使して避け続ける中
あの警告の文面が、脳裏に浮かんだ。