第17章 不測の事態
たったったっ!!
ケイト「クレハー!私さー!!」
クレハ「なんですか!?もうすぐでボス部屋という時に」しかめっ面
ケイト「私!クレハのことが大好きだー!!^^」
クレハ「!!?//」ぐるっ!!
その声に、思わず振り返ると
とても嬉しそうに頬を赤らめながら笑う彼女がいた。
私の右手をしっかりと握り締めて…
ケイト「ずっとずっと、大好きだよ!クレハ~!!//」にこにこ
クレハ「うるっ)…っ」
すっ
真っ直ぐに私を見て、眩しそうに目を細めて笑う彼女に…
たまらず、私は前を向いた。
ケイト「?クレハー?」
クレハ「…ええ。知っていますともっ^^//」涙目
不意に、声が詰まった。
涙が自然と湧き上がると共に、何度も言われたその言葉に…
今更ながらに、その重みが増したことからか…嬉しさまでもが湧き上がっては止められずにいた。
その時…私は、心から思った。
こんな友人に会えて…
ケイト「愛してるよ~!!クレハの何倍も!!//」にやにや
クレハ「いいえ。私の方が愛しています!」
ケイト「うっそだぁ~!♪」にまにま
クレハ「いいえ!負けません!//」
ケイト「あっはっはっはっ^^//」
クレハ「くす)^^//」
ケイト&クレハ『あっはっはっはっはっはっはっはっはっ!^^//』
本当に、よかった。
何度も、何度も…こんなやり取りをしていた。
何度も繰り返すそれに、これからボス戦だというのに高揚感が増していくばかりだった。
『あなたに会えて、本当によかった』
何度でも心の内から湧き上がる想いに、笑みが止められなかった。
涙が、止められなかった。
その涙を右手で拭いながら、私はボス部屋へ入った。
そんな折、視界に入ったのは
『Congratulations!!』の文字と輝かしいエフェクトで…
ボス戦が終わったことを、いつものように華々しく知らせていました。
クレハ「もう終わった所ですね。
ケイト、帰ったら修業でも」
くるっ
クレハ「!!」
しかし振り返ると、そこには…ケイトの姿はなかった。
涙を拭う為に離してしまった右手…
そこに触れた空気は、どこか冷たかった――