第17章 不測の事態
クレハ「キャインじゃありません!!!!!」怒睨
ケイト「そんなに怒んないでえええええ;」
クレハ「あなたのお人好しも度が越し過ぎです!!!!!
馬鹿です!!甘やかし過ぎです!!厳しく当たりなさい!!!!」
ケイト「でも可哀想でえええええ;」
クレハ「大体あなたはいつも人に優しい割に、自分にはもっとこうしなければといつもいつも!!
それで利用されたらどうするつもりなんですか!?そこに付け入る人など、それで詐欺を働くものなど腐るほどいるのですよ!!?」ぐぬぬぬぬ
ケイト「無理いいいいいい;」
クレハ「無理じゃないでしょう!!!!!??」
ケイト「ぎゃぴいいいいいいいいいい;;;」
クレハ「逃げるなああああああ!!!!!!」
それから後、数分ほど追いかけっこが続いた。
ぴっ
その折、時刻が変わる音が響いた。
2023年12月17日AM10:15:00
気付けばボス部屋に突入する時刻でした。
ケイト「…あ;時間だ;」
クレハ「!何をしているのですか!;」
ケイト「そういうクレハだってええええ;」
だっ!!
その瞬間、私達のとった行動の切り返しは早かった。
ボス部屋へ向けて、一直線に向かっていた。
ただ、私の方が部屋の扉に近かったので先頭を行くことになりましたが…
クレハ「珍しく泣いたかと思えば自分のせいにするからです!
人の責任をないがしろにしないで!!」
ケイト「だってだってえええええ;」
クレハ「うるさい!!」
ケイト「えー;」
クレハ「だってじゃないでしょう!」
ケイト「でも…;」しゅんっ&目を伏せる
クレハ「…はあ(溜息)
いつになったら、人に怒ることができるのですか?
いっぱいいっぱいになったら、ぶつけてもいいのですよ?人のせいにしたって、後で再び繰り返さないようにするのでしょうから、一々気にはしないというのに……」ちらっ
ケイト「……うん。冷静に考えたらそうだよね。
…なんか、腹立ってきた」イライラッ
走りながら考えていたのか、ポツリポツリと語り出し
振り返ると、ケイトの眉間に皺を寄せた顔が見えた。
怒りが露わに出ていて、それがどこか嬉しく感じた。
純粋に、自分本来が持つべき『怒り』という感情を取り戻せたから。