第17章 不測の事態
ケイト「あいつの気持ち考えろ!!!!」涙
そう男達へ張り裂けそうな痛々しい声で叫ぶケイトに
クレハ「ふっ)…」ぽとっ
気付けば、涙が込み上げていた。
私は…そのような人が、欲しかった。
本当に……あなたのように純粋に想ってくれる相手が、慮ってくれる相手が、欲しかった…
いないと決めつけていた。
私の中で、狭めていた視界が、私の知る世界が、拡がった瞬間でした。
とても喜ばしく、歓喜に満ちた中で笑いながら去っていった。
本人と鉢合わせれば、きっと彼女は慌ててしまうだろうから…
どうすればいいか慌てふためいて混乱するのは目に見えていた。
だから黙って、そっと胸の内にしまって、その叫び声が響く路地裏を後に去った。
その時…『信じる心』を、あなたからもらった。
だから…
こんなにも、この絆が、温かみが、本当に誇らしい。
出会えたことも、共に過ごせることも、その全てが……本当に。
そう涙ながらに抱き締め合う中、そっと寄り添い続けていた。
互いへ向けて、愛を込めて。
あの時、そうしてくれたように…
会ったばかりでありながら、信じてくれたのと同じように……
しかし、ふと嫌なことが頭をよぎった。
クレハ「むっ)それでも…何故殺した本人達を責めないのですか!!?」
ケイト「え?
でも私のような強大な力があるせいで、そういった欲求を生み出させちゃったわけだし」しゅん
クレハ「逆でしょう!!」
ケイト「え?;」
クレハ「どんな欲求であれ、行動を示すのはその当人自身です!!
それにブレーキを掛けるのは、他でもない本人達のみです!!!
そこにあなたの責任など関係ありません!!!!
わかりますかこの意味が!!!!!!??」ゴゴゴゴゴゴゴ
ケイト「キャイーン!!;;」青ざめ&涙目
怖がっているのは火を見るよりも明らかでした。
ですが、ここで引いてしまっては本人の為にはなりません!!
今こそ心を鬼にして叱るべき!!!!←私情MAXオーバー!!