第16章 時期外れのイベント
~おまけ、終~
・風月流の真髄
12月中旬、とある日の修錬日…
修業場にて、ケイトはでかいボードにでかでかと書きながら、周囲へ向けて指導していた。
書かれている内容↓
全身の感覚を研ぎ澄まさせる。『自身の全身に意識を向ける感じ』
↓
全身の微細な動きでさえも支配する。『微細な動きであっても、次の動きへと繋ぐべし』
↓
動きの無駄が無くなる=消耗が減る。『全身が一つの動きに集中する』
↓
全身に一々目を向けて意識せずとも、思ったように自在に動けるようになる。
↓
全身の力を制御、伝達が容易かつ可能になり、一点に集約させやすくなる。この時点で『爆裂拳(394、395ページ参照)』会得!
↓
それらに伴い、攻撃や回避や受け身等におけるパワー及びスピードが遥かにアップ。
↓
僅か一瞬のみにおける行動量が増え、できることの幅が増える。
↓
どんな攻撃に対しても、それに対して横に添わせて払うこと『のみ』に意識を置くようにする。
↓
それを極めれば、どんな攻撃でも僅か一瞬で逸らし続けられるようになる。すなわち、『反射』。
↓
どんな攻撃か、そしてそれが視界に入る等でわかってさえいれば、どんな動きに対してでも対処できる。『頭で考えなくても』←『』重要!
ケイト「ここまでが第一段階、自身の支配。
そして次の第二段階では、周囲の変化に対する集中力。
後述することに注意する必要がある」
意識を相手と周囲に集中する。相手がいる一点のみでなく、『全体に』!
↓
相手の微細な動き&周囲の微細な変化を見逃さない。
↓
周囲の動きに対し、目を向けずとも手に取るように感じられるようにする。
↓
次の動きへの予測がなくとも瞬時に感じ取れる。『フェイントかどうかの見極め大事』
↓
一瞬で動ければ動けるほど、一瞬の変化に対してより素早く対処できるようになる。
↓
さいあく攻撃が触れる直前=ギリギリのタイミングでも、できるようになりさえすればよし。『問題は皆無となる』