第16章 時期外れのイベント
その一瞬という刹那の時間でできる動作量を増やした後
最初の動作が避けられた場合の、次の動きへの繋ぎとなるようにする。
例えば、右肘打ちの死角に正拳突きを隠すブラインド。
さらにはそれらが避けられた一瞬後に左足蹴り上げ。
で、左肘打ちからの右正拳、
「右腕の下から上へ斬り上げるように左裏拳」からの、「左足を相手の左足へ引っかけての足払い」と共に「左正拳突き」。
それらのコンビネーションもまた、自身の身体の動きやすい方面に応じて多種多様に変わってくる。
身体を動かす上で、自身に合った動き、
動きやすい動き(ケイトの場合は突きが得意)等を把握し、それらを次へと繋げるようにすること。
基本的には全体的にどこでも自在に対処できるよう動けるようにした方がいいそうだ。
相手に動きを読まれにくいようにする為と、どういった攻撃をされても対処できるようにする為らしい。
そしてそれらもまた、修業の時に取り入れられるようになった。
風月流格闘術として。
キリト「それってもしかして…全部、自分一人で考えたのか!?;」←ただただ驚愕の眼
ケイト「じとー)……」←ただただ抗議の眼
キリト「ひっ!?;(何で目が黒ずんで!?;」ビクッ!&たじっ!
ケイト「誰も助けてくれなかったのに、信じてさえもくれなかったのに、一体どうやって、誰に師事してもらえと?
はああああ」溜息&腕組←目が死んでいる
周囲『ですよねー;』
ケイト「……」ずううううん
クレハ「ケイト、その負の感情も込めて私へ打ってきてください」構え←少しでもマシになればという良心から
ケイト「ごめん。お前達は全然まったく悪くないから;」←誰かに重ねて怒りをぶつけられない、打てないという意
それから…
ケイトの編み出した風月流が、何故1500年も続くクレハの古武術を圧倒していた理由がわかった。
圧倒的な死線の数を、常に乗り越え続けさせられていたからだ。
物理的に。どこからどう来るかもわからない攻撃ばかりに対して。
当時にして、体感時間が25年を越す中で――