第16章 時期外れのイベント
そう笑顔で言い張るクレハに、ケイトは笑って頷いた。
ケイト「私も、全力でぶつかり合える人が欲しかったんだ」微笑
クレハ「遠慮なくぶつかってこれるよう、いえ…
互いが全力を出さなければいけないぐらいになります」にっ
ケイト「楽しみにしてる!^^」
クレハ「じーーー)…;」
ケイト「?どうしたの?」
クレハ「信じていませんね?」
ケイト「いやいや、全力で信じてるよ」
クレハ「いいえ、まだまだだと思っている眼です」
ケイト「うっ;
それに関しては…その;まだ死に掛けた経験ないだろうから?
だからか身の入れように関しては違うというか、スイッチの入るのが早すぎるからか。
だからついてこれてないのかなとか考えたりはしたけれど;」たらたら
クレハ「解りました」溜息
ケイト「え?何が?;」
クレハ「私を殺す気でやって下さい」構え&真剣
ケイト「いっ!!?;
でもそしたらクレハが!!;」
クレハ「第一、ここは圏内でHPは全く減りません。
全力でかかってきなさい!殺すつもりで!!」
ケイト「嫌だよ!!嘘でも殺したくなんかはない!」
クレハ「このままでは私は強くなれません!!リミッター外しもできませんし、何よりスイッチが入りません!
『死が身近に迫る恐怖』を糧に、あなたはそれを手に入れたのでしょう!?
ならば遠慮などしている余裕はありません!!」
ケイト「っ…(ぎゅ)
…どうしても、必要なのか?」きっ
クレハ「ええ」きっ
いつになく真剣な表情でクレハを見据えるケイトに
クレハは、しっかりと真剣な表情で見つめ返した。
ケイト「…生涯…その恐怖に怯えることになったとしても?
そして悪夢にさいなまれることになったとしても、か?」
クレハ「ええ。覚悟の上です!
いじめが嫌いなのは知っています。
いじめられた胸中が解るからこそだということも、ちゃんと理解しています。
ですが…このままでは、死が私に近付く一方です。
私よりも強い人が相手であっても立ち回れるようにする為には!
どうしてもあなたの本気が、命のやり取りが、緊迫感が必要なんです!!」