第16章 時期外れのイベント
あんなこと↓
ケイト「全力で行くぞ!!しっかり受けろ!」
クレハ「ええ!」
互いに真剣な顔で構え合う中、ケイトは一瞬で詰め寄った。
クレハ(右?左?それとも!)
後ろへ引きながら両足と両手をつぶさに観察する中
ケイトはクレハの頭を胸の中へと埋めるように抱き締めた。
クレハ「!!!!??///////」ぼぉんっ!!!!
ケイト「えへへっ^^♪いっただきぃ~^^//」すりすり
クレハ「何をするんですか!!;」
ケイト「攻撃してくるっていう先入観にとらわれるのもダメだよね♪」にこにこ
クレハ「……・・(ぽかーん)
っぷw
そうですね^^」くすくす
きっちり6秒ほど冷や汗交じりに目が点になったまま固まり
我に返ってから、安心したように笑った。
ケイト「にや)隙在り!」ばっ!←左正拳突き
クレハ「ふっ)なんの!」がっ!←受け止める
ケイト/クレハ『へへへっ^^/ふふっ^^』くすくす
『あっはっはっはっはっはっはっはっはっ!^^//』
楽しそうに笑い合っていたな。
一瞬が勝負の切れ目。
中でも驚いたのが2段斬り。
一度下段から上段へ斬り上げた直後、切っ先が対象に触れたまま瞬時に刃を下へと持ち替え、下へ向けて真っ直ぐに斬り裂く技術だ。
間合いが短いのを利用して、次の動きへと繋げる連斬。
片手につき12段斬り使用可能。
システム外スキル、つまりケイトが自分で編み出した技だ。
素早さ、器用さ、巧み、
圧倒的に巧いのは…
次の動きへの繋ぎ!
流動的な、流れるような動き、取り留めのない所作。
至る所まで無駄が欠片さえもなく、どちらにも自在に動ける…
美しい。
気付けば、口を突いて出てくる言葉。
そう言わしめるほど、彼女のそれは素晴らしかった。
よどみがない。非常に滑らかだ。
まさに、明鏡止水
流動自在にどのような攻撃にでも対処できる構え…それを一見するだけで、堂に入っている。
素人でも実力が解るほど、所作一つで分かるほどにその存在は圧倒的だった。
無論、その圧倒的な強さに追い付かんとしているクレハだが
まだまだ道のりは長いようで、最低でも1年以内には追い付くと宣言していた。
そしてそれをケイトに対して誓っていた。他でもない、自分の為にもと…