第3章 第一層攻略
キバオウ「あのなあ…
もしニュービーが隠してたらどうないすんねん」
ケイト「その時は私も確認するから大丈夫だ。
どちらにしろ全員に確認取るつもりだしな」
キバオウ「マジでか!!?;」
ケイト「大マジだ!!」
キリト「凄いこと考えつくな」苦笑
アスナ「ええ」頷
ケイト「嫌なら嫌でやりたいようにやればいい。
攻略組から抜けてもいい。
色んなスキルがあるし、生活だって可能だろうし」
キバオウ「はあ!?それで戦力減ったら元も子もないやろ!!」
ケイト「あのなあ…
やりたくもないことを全力でできるかあ!!」
キバオウ「…おまっ;」
キリト「そりゃそうだけどさ…;」汗
ケイト「無理やりやったって、生きてるなんて言えねえよ。
やりたいことやって、精一杯頑張って、だから「生きる」って言うんだろ。
強要した所で伸びたりなんかしねえよ。
それにさ…
やりたいことを精一杯やった方が、悔いが残らないじゃん^^」
『…ぷっ』
ケイト「ぷ?」きょとん
その瞬間、場内は笑いに包まれた。
くすくすといった笑いから、吹き出し笑いまで…
ケイトの言った言葉は、至極単純なことで、的を射てるようなことで…
おかしくないはずなのに、何故か止められない。
そんな不思議な感覚に包まれていた。
先程までのピリピリとした空気が、あの言葉に…
真っ当に向き合おうとするそれに、和らげられた。
ケイト「どうした?変なこと言ったか?」
アスナ「ううん。何故か…笑えてきて^^//」くすくす
笑いをこらえるのでいっぱいいっぱいだった。
ケイト「ま、何にせよ…
βテスターが攻略に参戦したいんなら、別に参加させてもいいだろ?キバオウ」微笑
キバオウ「……そやな」
ケイト「ボスに対して1人よりも、100人後ろにいた方が勝つ確率上がる!
まあ、私に言わせてみれば…
「内輪もめしてる場合か、どあほう」」にやり
キバオウ「どあっ!?(怒」ひくひく
その言葉に、再び笑いがどっと沸き上がった。
他愛のないやり取りのはずなのに、緊迫していたはずなのに…
朗らかになって、浄化されたような…
気にしていたことがバカみたいに感じたからかもしれない。
その中で、俺の気持ちは…
とても晴れ晴れとしたものへと変わっていた……(微笑)