第15章 強さ
~昔話・少しだけおまけ、続~
クレハ「父親など、男性など…」
ケイト「そうだね。
実の血の繋がった父親に殺されかけたし、完全に所有物扱いだし、言うこと聞かなけりゃすぐ暴力、周りには躾って言うわ説明するわ外面だけいいわ内弁慶だわ。
外や周りに助け求めても嘘つき呼ばわりされる上に無視。しょうがないで切り捨てられて何事もなかったかのようにされるし。
父親に自分の意思や考えの伴った行動とか説明したって全部無視だし、言うこと聞かなきゃ全て悪いで押し通されるし。どっちにしろ虫の居所が悪ければ殴る蹴る殺そうとするばかりだし。所有物なんだから何したっていいって考え方だし。
自分という存在自身要らないって、いじめっ子達にも父親にも散々言われてきたし。いじめっ子達に至っては自分にとって都合の悪いことは全て無視だし。忘れられてるし」遠い目←外も内も悪環境で育った人
クレハ「随分ひどい悪環境ですね;」眉ひそめ&不快←外のみ悪環境で育った人
ケイト「私も男性には散々な目にしか遭わされなかったからなあ。どうにも苦手意識が;」う~ん
クレハ「クラインとは違うじゃないですか」
ケイト「そりゃ惚れたわけだし;」
クレハ「あんなのに惚れる方がどうかしています」きっぱり
ケイト「そんなこと言わずにさあ。いいとこあるんだよ、ああだけど;」
クレハ「わかっています。
ですがあの女たらし部分だけはどうあっても好きにはなれなくて;」
ケイト「確かにそうなんだけどさあ;」
クレハ「ああいう手合いはきっと結婚したらその日の晩に襲うタイプです」
ケイト「う~ん、否定できない!;」腕組
クライン「否定しろよそこは!!!!;」←既に半泣き
クレハ「ではどういう手順で進めようとしているのか計画書を見せなさい」
クライン「んなすぐに書けるわけあるか!!;」
ケイト「えっと?
まずは付き合って、ハグして、キスして、それから何年か経ってから結婚して、それから何年か後に忘れられない夜を?」
クライン「何勝手に思考を読んでんだああああ!!!;」
クレハ「ありきたり過ぎです。もう少し頭を捻りなさい」腕組&溜息&じと目
クライン「これ以上どうしろって言うんだよ!!;」もう泣きそう
ケイト「う~ん…いっそのことできちゃった婚で」
クレハ/クライン『もっとダメです!!/だろ!!』
こうして、夜は更けていきました。