第15章 強さ
~昔話・少しだけおまけ~
クレハ「それはあなたが軟弱だからでしょう」
クライン「そりゃねえだろ!!;」
キリト「あはは^^;」
アスナ「いつものやり取りね^^;」
ケイト「おーい、クレハー」
クレハ「はい、何ですか?」
クライン「何で俺とは目を合わそうとしねえんだよ!!;」
リズベット「まあまあ」
シリカ「今に始まったことじゃありませんし^^;」
クライン「だからって不憫だろ!!;」
アスナ「もう、いつものことだから」苦笑
キリト「あきらめろ;」
クライン「はああああああ;」嘆息
その中、ケイトは言いました。
ケイト「謝らずとも好いって、何で?」
クレハ「……少しだけ、昔話をしましょう。
私の母も、あなたと同じように自分が悪いと責めるタイプでした。
そして謝り過ぎるあまり、それを聞くや否や弁償を求めようとする人が現れたのです。
その者は庭にある噴水、彫刻、それに加えて私までも取ろうとしてきました。
お爺様のお陰で助かりましたが、その当時に居なければどんな不祥事になっていたか想像がつきません。
あの当時、強引に連れ去ろうとされた時の恐怖、巨万の富を奪い取れるとにやつく外道、
『人間など…』と強く想いました。
自分の非を認めて謝るのはいい。
ですが謝り過ぎると、結果として相手を調子付かせることもある。
それだけは念頭において下さい」
ケイト「なるほど」
クレハ「それでも、私から見れば悪いことはしていない。
確かに恐怖を植え付ける結果になろうとも、相手にとっては重要な学びとなったように思えます。
だからあの時、謝らずとも好いと言ったのです。
あなたは、傷付けようとしてやったわけではないのですから」
ケイト「そっか…ありがとう^^わかってすっきりしたよ」
クレハ「この程度、お安い御用です」
ケイト「あれ?一番護らなきゃいけない立場に居るお父さんは?」
クレハ「それは金目当ての結婚だったので、それを悟ったお爺様によって早々に離婚しました。
ですが、その当時には既にお母様は私を身ごもっており
親権を剥奪してから離縁を執り行って接触しただけで逮捕させることになりました」
ケイト「そっか;
クレハもクレハで大変だったんだね;」汗←実父に殺されかけた人
クレハ「ええ、本当に」
それから話は飛躍していきました。