第15章 強さ
ケイト「だから…
どうか、ご協力お願いします」ぺこり
「…はい。
そうですよね。私も、仲間がいますし…
もっと、目を向けるべきものがあった。
でも…どうしたって不安に駆られる時があるので、その時はよろしくお願いします」ぺこり
ケイト「こちらこそ(ぺこ)
何か至らない所があればすぐ言って下さい。改善しますし、力になりたいので」ぺこり
「ありがとうございます」ぺこり
そうお辞儀し合う中…
パチパチパチパチ
誰かからか、拍手が鳴り出した。
「そうだよな。仲間がいる!」
「いざとなったら白の鳳凰へ駈け込めばいいんだもんな!」
笑い合いながらそう言葉を口々に交わす人達に
いつものような、活気づいた空気が戻った。
『いつもありがとな!!』
『頼りにしてるぞー!!』
口々に叫ばれる言葉に、ケイトは嬉しそうに笑って…
涙を流していました。
クレハ「まったく…泣き虫ですね、本当に」微笑&涙目
クライン「ああ;ぐすっ;
感受性が、高いっつぅか;
そうだよな…残酷な現実でも笑えていたのは、目先にそれがあったからだもんな;;」えっぐ&ぼろぼろ
クレハ「あなたも随分と泣き虫なようで;」汗&引き気味
キリト「ああ。本当にそうだよな」涙&微笑
クライン「たまに核心のついたこと言うよな、いっつも;」ぐすぐす
アスナ「ケイトちゃん…私がついてるからね;」ぐすっ
気付けば周囲は涙声が響くばかりでした。
クレハ「ケイト、修業に行きますよ」微笑
ケイト「ん」こっくり&ぐす
クレハ「あなたのそういう所…私は好きですよ」なでなで
ケイト「んっ;;ありがとっ;」
声を詰まらせながら歩いていくケイトに
私は寄り添いながら、前へと進んでいった。
私の中に愛しさが込み上げると共に
とても大事な想いに、温かみに包まれたような気がしました。