第15章 強さ
第5階層に到達、すなわち4層ボスを攻略してから3日後(66,67ページ参照)
それは前述(111ページ参照)に書かれてあるようにクリアしたのは12月24日。
その三日後ということは、12月27日となります。
その時、一大プロジェクトが始まりました。
ケイト『ようこそいらっしゃいました!
現実世界の料理を全て復元記念!
先着1500名まで、無料配布!材料持ち込みナシで結構!
おかわり自由となっています!ご堪能あれ!!』
全種類というのは、つまりを言うと…
その言葉通り、現実世界に実在する料理の全てという意味。
そして……文字通り、たらふく食べる者が続出。
キリト「ああ。
夜に宿で食べたいものまでお持ち帰りさせてもらったな」
アスナ「うん!^^」
クライン「あれは美味しかったよなあ^^//」
クレハ「ええ。
どこかの誰かが大量にお持ち帰りを要求したので大変でしたが」ジロッ
周囲の一同『すみませんでした』ぺこり
ケイト「その間、クレハは材料集めに奔走してくれてたんだよね。
私は料理と分解に専念しつつ、アスナに料理を手伝ってもらっててさ」
クレハ「ええ。
グレイクにはそれでも補えない部類にある『足りない素材』を集める為、モンスターを狩ったり採取をしてもらってました」
アスナ「グレイクさんも先に?」
クレハ「いえ、2層をクリアした後で初めて会ったので。
何故副団長が私ではなく彼なのか、最初の時は甚だ疑問でしたが…
会って話をしてみると解りました。
ちゃんとダメなことはダメだと言え、人当たりのいい性格…
人と人との間を取り持てる人だったので」
ケイト「自殺しようとしてたんだよね、絶望して」
クレハ「ええ。
でも…あなたのお陰で、私は彼と出会えた。結婚しようと話し合うまでになれた。
心から感謝しています」微笑
ケイト「それを言うなら私だって、クレハがいなかったら私は私じゃなかったよ^^
反抗期を無事乗り越えられたのも、自分という方針をはっきりと見いだせたのも、境界線をしっかりと認識できたのも
クレハのお陰なんだからさ…(微笑)
だから、感謝が絶えません!本当に」ぺこり
そう話し合う中、周囲は何故か温かい眼を向けてきていて
どこか、くすぐったくも感じた。