第15章 強さ
クライン「なるほど。検証ばっかしてたから会わなかったんだな」
アスナ「あ。だったら食堂の時は?」
クレハ「裏方に回っていたので。
私の中で一番多かったのは、味見とモンスターを倒しての材料集めでしたね」
『なるほど…』
ケイト「細部の味わいまで反映されるよう頑張ってたよね~^^」
クレハ「ええ。
約100種類の調味料の味覚再生エンジンパラメータを全て研究し、マヨネーズや醤油、味噌、風味等の再現。
他にも感触もまたリアルに近付ける為に努力し続けていました。
結果として、三ツ星レストラン並みになり、弟子達も増えることになりましたが」
『が?』
ケイト「材料不足に陥ったんだよね、一時期」
クレハ「ええ。
まずは材料を持ってきてもらって、料理を作り出していく。
という形式で料理を提供していました。
同様の目的でモンスターを倒そうとする輩が増え、素材を高く売ろうとしたり、独占しようとする者達まで出てくる始末…
その時、ケイトがNPCの料理に目を付けたことから打開されましたね」微笑
アスナ「どういうこと?」首傾
キリト「!!…まさか……
分解を使ったのか?完成品の料理に!」
アスナ&クライン『あ!!』
ケイト「そう!
完成品から、素材だけの状態に戻すことに成功したんだb」
クレハ「本来、その力は防具製作に使うもの。
それを試しで使ってみた所、成功したんです。
そして次に起こした行動と来たら…予測のつかない事ばかり…はあ」溜息
ケイト「ふっふっふっ(にやり)
トラップ部屋、トラップ、圏内と圏外の壁、圏内と圏外の違いとなる素材!!
たっくさん見つけた!(キラン)
そして合成で反映させることが可能となった!!」
『おお~!!』
三人の感嘆の声が響く中、料理の方へ話を戻すことになりました。