第15章 強さ
クレハ「材料の把握をする為と、レベル差があったからそれに追いつくために
迷宮を走り回りながら、一匹ずつ倒し続けていましたね。
ケイトが無償でくれたマッピングデータをもとに」
ケイト「そうそう。キリトに教えてもらったんだ」
クレハ「そしてどのモンスターが落とすかを検証していったんです。
おかげで武器以外のスキルスロットは限界重量拡張で、最初にコンプしました。
ケイトの料理は当時から異彩を放っていて、とてもおいしく、まるでリアルの料理を食べてるようで…幸せを感じました。
NPCの店はとても不味かったので」
ケイト「「~のような味」や「~みたいな感触」といった食べ物しかなかったからねえ^^;
それを配慮して、リアルに最も近いものを作り出していくんだ!
ワクワクしてさあ!」キラキラ
クレハ「未知への探求心が強かったですね。
あと味へ対するこだわりが強かったので、助かりました。
非常に精巧な味わい、素材集め、味見、
最初こそ失敗の連続でしたが、レベルは上がっていくので」
ケイト「クレハの助言のおかげだよ。
「風味が足りませんね。もう少し塩を利かせてみたらどうですか?」
「甘味が足りません。砂糖を少々増やして」
って適確に助言し続けてくれたから。
フランス料理とか各地の料理の味、あれはクレハが助けてくれたんだよ?」
『おおー!!凄い!』
クレハ「武者修行として各地を回っていたので、味を覚えていただけのこと。
各地の料理を再現するには難儀しました。
ですが…
実際、何でも楽しめた。どんな結果に陥っても、たとえそれが失敗で何度重なっても…全てが、輝いて見えた。
リアルでの世界よりも、とても美しく…綺麗に見えた。
それはケイトの人柄あってのものだと、今でも思っています」目を伏せる
ケイト「それを言うならこっちこそだよ!
私に近いほど強い人なんて、ずっといなかったし」
クレハ「それを言うなら私もです。ましてや超える人など」
ケイト「そっか…私も、クレハといれて幸せだよ^^//」
クレハ「!//…私もです」ふいっ
ケイト(ツンデレ//)にやにや
クレハ「その顔はやめなさい//」むっ
下らないやり取りまで混ざってくる中、まだ話は続いて行った。