第15章 強さ
あの時、伸ばされた手(左手)…
私は最初、それを取ることができなかった。
それでも、ケイトが手を繋いで引っ張っていってくれた。
322,323ページ参照
修業相手ならここに居ると言われた時
私より強い人がいなければ、ここにとどまる理由はないと説明すると…
クレハ『私より弱い人では意味など…』俯
ケイト『強い人ならここにいるじゃん』自分を親指で差す
クレハ『え!?』驚
ケイト『何なら今から修業やるか?(にや』
クレハ『ええ!(微笑&頷)
望む所です(ふっ』
ケイト『武器はない方がいいよな?まだ来たばかりで不慣れだろうし』
クレハ『そうですね。では…
お願いします!』構え
ケイト『おう!』構え
そうして戦い合った。
結果は、私の負け。
彼女の強さが異様で、今まで破られたことが無かった奥義を破られた。
強烈な逆カウンターで、私の動きさえも利用したそれは私を貫いた。
見たことのない力を発揮する彼女に、興味が湧いた。
倒した後、『強いな!』と
目を細めながら、嬉しそうに笑う彼女は…
とても綺麗で、木漏れ日が差し込んでいたのもあって…
本当に…眩しく、太陽のように感じた。
そう笑いかけながら手を伸ばされたあの時
私は、彼女と一緒に走って行くことに決めた。
この人となら…そう思えた。
クレハ「それが初期にぶつかり合った時の想い出です。
ケイトと戦ってから、まだ学ぶことがあると判断し、自殺して帰ることを中断した時
ケイトは『一緒に生きよう!』と、私を街へと引っ張っていきました。
そして差別の風評があれば、即座に駆けつけて私の居ない所で何度も怒り続けてくれて//」ぽっ
ケイト「って見てたの!!?;」汗
クレハ「あの怒鳴り声が聞こえない方がおかしいでしょう。
その時の木漏れ日の光と、ケイトの笑顔は…未だ、胸の中で鮮明に残っています。
そしてそれは…デスゲーム開始から2週間ほど後のことでした」
ケイト「正確には2週間と2日後だったけどね」
クレハ「そういえば材料集めを手伝っていましたね」
ケイト「そうそう」
細かいことは15~18ページ参照です。