第15章 強さ
クライン、キリト、アスナがケイトへ口々に言ってから抱き締めていく中
既に抱き締め合った状態にいた私は…
そう目を合わせて言いながら、しっかりと抱き返していました。
ケイト「っ(ぶわぁっ)
ぅっ(目を瞑る)
うああああああああああああああああああ!;;;」号泣
ぎゅうううううう
そう叫びながら、背へ手を回してしっかりと抱き締めた。
先程の返事の時、彼等を抱き返していましたが…今はもう、私だけを。
ケイト「あああああ;わああああああっ;;
ひっく、ぐすっ…えっ;;」しゃっくり
クレハ「まったく…本人よりも泣いて、どうするんです?」ぐす
ケイト「好きいいいいいい;;;;」
クレハ「私もです。
あの時…受け入れてもらえなければ、バカみたいにカッコイイとか言い出さなければ…
どうなっていたことか^^」目を伏せる
ケイト「私もどうなっていたかわかんないいいいいい;;;」
クレハ「張り合わないでいいですよ?」ずばっ
ケイト「ホントのことだもんんんん;」ぐすぐす
クレハ「そうですね…本当に^^」くす
ケイト「うん;」ぎゅう
とっくに、救われていた。
どっちも、互いという存在に…
それが心から嬉しく、笑い合いながら抱き締め合い続けていました。
キリト「本当…いい関係だよな」涙
クライン「というか、恋に進展しないか心配なんだが?;」
アスナ「クラインさん、そこは気にしちゃダメ。
とっくに初恋って言い合ってるんだから!
第一、男の人自体、ケイトちゃんは父親からのDVでの後遺症から苦手意識しかなかったでしょ?(ぼそぼそ)
それでもクラインさんに惚れたんだから、ものすごいですよ!」
クライン「んー、確かにそりゃそうだけどよお;
じゃあキリトはどうなんだ?;」眉ひそめ
キリト「それはあくまで弟ととらえているからだろうな^^;」
そして何故か隣ではそのようなやり取りが行われていました。
その時であっても、抱き締めているケイトは未だに肩を震わせてぐずついています。
可愛い//←心底好きな人