第15章 強さ
クレハ「では言い方を変えましょう。
嫌なら嫌だと、はっきりと人に意見を主張しなさい。堂々と!
理解されずとも好いと考えるのは別に構いません。
あなたのことだから、わかってて欲しい人にわかっててもらえばそれでいいと考えているのでしょう」溜息&呆れ
ケイト「うん、大正解!^^」
クレハ「それこそがすれ違いの元です。
周囲から嫌われてもいいのですか?」溜息&腕組
ケイト「?いいよ」きっぱり
クレハ「?何故(眉ひそめ)
それで散々な目に遭い続けてきたでしょう?
いじめを受け続けてきた同じ身として、やはり味わって欲しくは…」
ケイト「大好きだから!^^」
クレハ「!!?//」
そう満面の笑みで叫ばれた。
驚きと共に、ベッドの上から腰を抜かして落ちる中
ケイトは気付かぬまま、意気揚々と語り出した。
ケイト「やっぱ憎むのも無視するのも無理だから、自分って在り方貫くことに決めた!
でもって、やっぱそれはさ…
それごとひっくるめて、嫌われてもいいから信じるものだった。
その場の感情に、痛みに負けないで!
信じてくれた心を、愛を貫く道!!
小さい時のこと、思い出したんだ!
父親に何度も暴力され続けてきても何で大丈夫でいられたか。
それは…大好きなものがあったから!
身体を動かすこと、風を感じること、興味のあるものを知ること、
空!雲!風!木々!日差し!温もり!太陽!!
全部!ぜぇ~んぶ!大好きだった!!
心から信じてた!大丈夫だって。
そりゃ嫌なことはあるし切り離せないだろうから、どうあったって避けられないだろうし;
だからさ…楽しいことを見つけるのが好きだった。
だから、私さ…全世界に嫌われてもいいよ。人類全員に嫌われたっていいよ!
クレハが、クラインが、数え切れない出会いが、私を呼び戻してくれたから。
その温もりが、私を呼び戻してくれたから!
その皆なら、私の信じた人達なら大丈夫だって、心から信じられるから!!」
そう叫びながら、微笑まれる中…
その姿に、彼女自身の強さが垣間見えた気がした。