第15章 強さ
これほど…互いを理解し合った存在はいないでしょう。
これほど、心が通い合った人は、この世にはいない。
代わりなんて、いるわけがない。
人のことなど、気に病む必要などない。
それで自分を押し潰して、殺していいわけがない。
そんなあなたを、否定しないで欲しい。
その自虐行為は、あなたに救われた人まで否定するに値する行為だから。
ケイト「?どうかしたの?」ぐすん
クレハ「…いえ。その…大丈夫なんですか?」
ケイト「へ?何が?」きょとん
目を丸くする中、私は深くは尋ねる気はなかったのだけれど
思わず、口にしてしまいました。
クレハ「昨晩…あんなことになってしまって……
深く、思い悩んでいるようにも見えましたが」
ケイト「う~ん;
それに関しては…人の数だけ正義の形も、在り方の形も違うから;
真っ向から否定したりするのはちょっと;」汗&ぐすぐす←未だに半泣き中
クレハ「ならば視点を変えてみては?」←涙拭った後
ケイト「え?」←未だ涙目
クレハ「…こほん。
『自分』という在り方を貫けばいいんですよ。
どこまでを赦し、どこまでを実行するか、それは人によって変わるものです」微笑
ケイト「それがわかんないから困ってるんだよ;」
クレハ「まずは、その無茶をしてまで耐える行為・人の為に自らを殺す行為をやめること」
ケイト「うっ;」ぐさっ
クレハ「本当に利用されるだけで終わりますよ?」
ケイト「う~;」
クレハ「まずは、ちゃんと人のそれを見極める所から始めましょう」
ケイト「利用目的かどうかぐらい、霊感を使えば瞬時にわかって
クレハ「でも断れていませんでしたよね?私が来ていなければ」じとーーーーー
ケイト「うぐっ;」ぐさっ
昨晩のことを追求すると、顔をしかめた。
でも護りたいからこそ、余計に強く言わなければいけないようね。