第15章 強さ
ケイト「あっはっはっはっはっはっはっ!!」
どごっどごどごどごどごどごどごどごどごどごぉっ!!!!
狂気の沙汰とも言える表情で、笑いながら何度も自分を殴り続けていた。
そしてよくよく見ると
身体のその殴られた部位はポリゴン片となっていって、赤い光と共に消えていった。
ケイト「楽しかったか!?残念だったな!!
殺されかけるのが普通だっただろ!?嫌われて当然だもんな!!
死んで普通なんだもんな!!死ねばいいって毎日!何度もこうされてたもんなああ!!?
あっはっはっはっはっはっはっ!!!
あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!!!」
どごっどごどごどごどごどごどごどごどごどごどごどごぉっ!!!!!!
それは段々と激しさを増していき、
胸から腹、こめかみから頬、額での壁への頭突き、
クレハ「やめなさい!!」
ケイト「こんな体!どうなったって笑ってられるんだもんなああ!?
死んで当然だって言ってたもんなあああ!?
シネ!シネ!!シネ!!!シネ!!!シネ!!!シネ!!!シネええええ!!!
お前なんて死んじまええええええええ!!!
あっはっはっはっはっはっはっ!!はっはっはっはっはっ!!!あぁーあっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!!!×無限大」
そう叫びながら私が押さえ込んだ腕とは反対側の腕を何度も拳で叩き続け、
太ももから脹脛にかけてまで、両足を叩き続け、左拳で押さえ込んでいた右腕まで攻撃し続け
そんな中、変わらないものがあった。
それは…ずっと、狂ったような笑い声を続けていたこと……
クレハ「ケイト!!ケイト!!!」
ケイト「あっはっはっはっはっはっはっ!!はっはっはっはっはっはっ!!
あぁあっはっはっはっはっはっはーっ!!」
目も当てられないその変化に、狂ったように笑いながら必死に自身を殴り続けるケイトに
必死に名を呼びかけ、何度も何度も叫んでも、
全く応答もなく、ただただ必死に自身を殴り続けながら笑っていた。
当時の父が、そうしてきたように…周囲のそれが、否定してきたように……
何十分も、何度でも…それは続いた。
50分に至るまで、止まることは一切なかった。
その手を緩めることなど、全くなかった。
関節を押さえてもなお強引に抜け、何度でも、何度でも自身を殴り続けていた……