第15章 強さ
それまでは…常に恐怖しかなかった。
安寧など、理解者など居る方がおかしかった。
そう比喩されるほど、彼女の過去は異常で、あまりにもきつ過ぎて…
その日の晩になるまで、その異常さが生み出すものを、私はまるで知らなかった。
そんな経験もない私には、知る由もなかった。
一周年記念パーティーは大成功を収めた。
皆で歌を歌ったり、騒いだり、キャンプファイヤーや花火をしたり…
レジャーランド周辺に夜店みたいなものを開いて、打ち上げ花火を上げたり
盆踊りや浴衣を実現させたり…
キリト「11月だけどな^^;」苦笑
アスナ「でも懐かしい~!^^//♪」にこにこ←心底嬉しそう
そして最後には…
合成で特大化させた上、旨味までも増すことに成功した『S級食材』を皆で囲って一片残さず奪い合うように食べていた。
クレハ「随分と血なまぐさい食卓ですね;」
ケイト「うん;
皆~!
そんな血眼にならなくてもまだあるよ?^^;」
『・・』ぎんっ!!!
ケイト「ひいいいいいい・・;」がくぶる
なんにせよ、結果として大成功で幕を下ろした。
ケイト「怖いよおおおおおお;;」がくがくぶるぶる
クレハ「よしよし、怖かったですね;」汗&なでなで
誰でも怖いでしょう、あの眼は…;
そう呟きながら撫で続けてなだめることになりました。
その日の晩…変化は訪れた。
ケイト「くっくっくっくっ」黒笑
クレハ「……?」←添い寝している
むくっと起き上がりつつ、自分の上にある布団を持ち上げて私へ寄せた。
起きていたからこそ、わかるのですが…
また前にしたような悪戯でもするのでしょうか?
そう考えながら、内心では眉ひそめていたものの…
クレハ(まあいいです//
寝たふりでもしていましょう//♪)もぞっ←目を伏せながら微笑む&嬉しそう
そんな中、布団に身を埋もれさせながら目を伏せて待っていると…
その訪れた変化は、思いもしないほどのもので……
私の人生の中でも…
とても、今までで『最もショックなもの』だった――
後になって、ケイトの味わっていたそれが
その問題が単純なものではないことを、
簡単に解決できるほど生温いものではないことを、改めて心から思い知ることになった。