第15章 強さ
そういった意見を聞いて、嫌われたとしても自分というものを貫く覚悟を決めたことを開口一番に伝えると…
クレハがその場で泣き崩れてしまった。
クレハ「大人に…なって;;;;
よく…成長、してっ;;」ぐすぐす
ケイト「クレハ!?;」
クレハ「あんなに…人の、気持ち…ばかり、気にしで
それ゛に振り回…されっ;;
てばか…いた人がっ;;えっぐぐすっ;」しゃっくり&嗚咽
ケイト「えっと…!?;」おろおろ
クレハ「こんなに…頼れる…成長うううう;;;」ぼろぼろ
ケイト「なにがなんだかわかんないけど泣かないでええええ!!!;;;;
わああああああああんん;;;」びえええええええええええええ
クレハ「!!?;(ぎょっ!)
あなたまで泣いてどうするんですか!!;」
ケイト「だっでえええええええええええ;;;
クレハが泣いちゃやだあああああああ;;;」
クレハ「………(ぽかーん)
っぷw
^^」くすくす
ケイト「クレハが哀しいのやだあああああ;;」
クレハ「嬉しいんですよ…(微笑&目を伏せる)
本当に、あなたという人は……
どこまでも優しい人^^」ぎゅううっ
ケイト「大好きな人泣いてたらなんかやだああああ;;」
今、こうして表に出ている面は
泣きじゃくっている姿はきっと…
幼い頃、殺し続けてきた自分なのでしょうね。
この世に生まれ落ちた瞬間から
父によって理不尽な目に遭わされ続け、虐めにあっていた頃に当て逃げで死に掛けた折
彼女はこう思ったそうです。
『ああ…そうか……
嫌われた方がいいんだ、いつ死んでもいいように、殺された時に周囲がより多く笑ってられるように、
皆、自分が死に掛けたことを心から喜んでる。
最初から、私なんていない方がよかったんだ。
いない方が、よっぽどよかったんだ。だから、こういう目にしか遭わないんだ』
そのいった諦めからか、状況からか、男と話すのが苦手になり、
どうしても、相手を護る以外の目的では身体を動かせなくなってしまった。
何か言おうと口を開いても、言葉が出なくなり
長年に渡って、それが普通と化した今となっては
現在にある普通とはかけ離れていたもので…そう簡単には戻せなくなっていた。
それを今、少しずつでも欠片を拾っている。
拾えなかったそれを、少しずつ拾って、確実に成長している――