第15章 強さ
クレハ「顔が笑ってますが!?;」
ケイト「だって…!
だって……!!(わなわな震)
生生足/////」ぽおおおお←顔覆いつつも顔面沸騰中
クレハ「ケイト!!?//」ぼぉんっ!!←爆発
ヒースクリフ「あははっ^^;」
そう笑い声が小さく響く中、早く終わらせようと大岩へ向き直った。
ケイトから昔に教わった技を使うため、構えてから
心を沈め、全身へと意識を拡げる。
そして跳躍スキルを両手両足に、両足のそれを両手に伝えるように
両足から両膝、両膝から両足の付け根、両足の付け根から腰、腰から胸、胸から右肩、右肩から右肘、右肘から右拳へ…
右拳を撃ちこむ際に、
左肩、左肘、左拳の順に跳躍スキルを連動して左半身は後ろへ
右半身は前に行くよう同様に跳躍スキルを使用。
以上の要領で、跳躍によって生み出される力が積み重なっていくよう
タイミングを合わせて連鎖的に跳躍を行いつつ、その全てを『右拳を前に出す方向』へと伝え!
全身による跳躍を、一撃で!!
どごぉっ!!!!!
その攻撃が大岩の真芯を捉えた瞬間…
凄まじい轟音が響き、衝撃波が周囲一帯へと広がっていった。
あっという間に目の前にあった大岩が、割れる一歩手前になっていた。
ケイト「流石…;」
ヒースクリフ「?あれはケイト君の技じゃ?」
ケイト「ああ、うん。
その名も、爆裂拳(ばくれつけん)…
システム外スキルの、私が跳躍を応用して生み出したものだ。
全身の意識を拡げた後、その部位毎に跳躍を連鎖的に常に行い続け、最終的に撃つ拳一点へと威力を集約させる技。
つまりを言うと、全身で行った各部の跳躍を一点から撃つと同時に、相手へ触れた瞬間にその拳での跳躍も交えて撃つことでプレイヤーへの衝撃を限りなく無にしつつ、相手へのダメージを何百倍にも引き上げたものだ。
その威力は数値にして、普通の拳打(けんだ)の800倍にあたる。
腰の入った奴のな」
そう声が響く中…
二発目の爆裂拳で、大岩は形も残らず粉々に砕け散った。