第15章 強さ
ヒースクリフがいる理由、それは彼女を誘った時にたまたまいたからであり
『終わってから醤油ラーメンを作るね』との話があったからでした。
それならばいっそ、と彼はわざわざついて来た。
それほど待ち遠しいらしく、頬を赤らめて笑いながら…
そして体術クエストを受けた折、彼の筆を避けきれず3回ほど当たってしまった。
本来なら3本ずつの6本線だった所(アルゴの鼠というあだ名の由来)を、私は右頬1本左頬2本となった。
跳躍もフルに使ったのですが、最後のあれは自身を殴るのが肝だったそうです。
あと一歩だっただけに悔しかった。
ですが、その後も攻撃は度々何度も続くらしく…
やむなしでしょうね;
ケイトが言うには
霊感を有したままのフルダイブ不適合、『攻撃が炸裂する数秒前に痛みを感じる』等の能力がないと厳しかったそうです。
前に私が体術スキルを使ったと誤認していたようですが(293ページ参照)
先述したように誘った折に、誤解は解けたようです。
そのまま放置していた私にも責任はあるのですが…;(汗&腕組)←自覚あり
ヒースクリフ「《神速格闘術》とは
その名の通り、目に一切映らない速さ・光速で出される格闘術だ。
それを総じて、神速格闘術という名を付けられたのだろうと考えられる。
そしてこのクエストで、全て避けた上で一日以内に大岩三つを壊さなければ与えられることはない。
つまりを言うと…
身体が起こす光速の動きに、頭もまたついていかなければそれは成り立たない。
クエストで試す方式にしたのはきっと、それを判別する為だ。
と同時に…死角からの攻撃でも対応できるセンスが必要となる。
最後の攻撃はそれだったんじゃないか?例えば背後とか」
ケイト「うん!
それで押さえたら、お爺さんが自分には見えなくなっちゃって;」しょぼん
クレハ「なるほど…理に適っていますね。
おひとりで考えたのですか?」
ヒースクリフ「ああ^^(にっこり)
ケイトから事の詳細を聞いてね」
その話に、少しだけ信頼した。