第15章 強さ
弁償として教えてもらった情報は、体術スキルのそれでした。
どうやら、ケイトの持つユニークスキル《神速格闘術》は
体術を指南する人の筆や武器の盗難等を、全て避けると貰えるらしく
それは実質、ケイト以外には無理だったからこそのユニークスキルとのことでした。
しかしAGIなら私もほぼほぼ負けていません。
出会った当時は3レベルで、STRとAGIに3ずつ振り分けていましたが
それからは全てAGIに振り続けていますし、レベルもケイトと1つ差なので問題はないはず…
以上により、体術スキルの習得クエストに行きました。
ケイト「あ~;
あそこは自分を殴ってでも逸らさないと避けれないよ?;」←232ページ参照
クレハ「くっ…
不覚!;
一生の、末代までの恥っ;」くぅっ!
左頬に二つの線、右頬に一つの線が刻まれた後
悔しさのあまり涙が滲み、歯噛みしながら拳を握り締めていると…
ケイト「ああ~。
でも可愛い。髭の感触欲しいいいい^^//」にこにこ&すりすり
クレハ「!!?コラッ、やめなさい//」
ケイト「クレハの頬っぺた気持ちいいい^^////」すりすりすりすり
クレハ「やめろと言っているのが聞こえないんですか!?//;」
ヒースクリフ「ふふっ^^(温かい目)
神速格闘術について教えられることが複数あるのだが、知りたいかね?」
二人『…』ヒースクリフを凝視
ケイト「はーい!知りたーい!」ぱああ&挙手
クレハ「疑うということを知らないんですか!!?;」
ケイト「え?何で?」
クレハ「何故彼だけが知っているか、それ自体がおかしいとは思わないんですか?」ぼそぼそ
ヒースクリフ「うん、その疑念は尤もだ。
この情報は確証性もあまり定かではないし、信じられないのも解る。
聞くかどうか信じるかどうかは、聞いた後で本人が決めればいい」微笑
ケイト「うん!私は信じるよ^^//」にこにこ←嬉しそう
クレハ「…」←訝しんでる眼
墓穴を掘るような行為に、私は眉をより一層ひそめた。
彼がどういうつもりで、こんな行為をしているのか…わからなかった。