第15章 強さ
前回までのあらすじ…
簡単に纏めますと、圏内であるウッドデッキからの投擲攻撃
それを食らった、圏外に居るフレンジーボアは倒され、ドロップアイテムと経験値が入りました。
以上のことから、以下の仮説が生まれます。
・圏内から圏外にいる敵モンスターへの投擲攻撃、圏内エリアに居ながらの圏外への攻撃もまた有効。
・それに伴い破壊不可のそれを盾や鎧等に混ぜれば圏内判定につきHPは全く減らず、ノーダメージのまま倒せる上にドロップや経験値は爆発的に増える。
・破壊不可となる素材、圏内と判定される素材は既に判別済み。後は剣等の武器にでも混ぜれば破壊不可のものとなる。
・鎧を圏内エリアとした場合、それを着たプレイヤーは全て状態異常も効かず、攻撃されてもHPが一切減らない無敵な状態へとなる。
つまり…
上記のことに伴い、それらが実質可能なケイトへと多数殺到する。
だからこそ私は、それを公表しようとするケイトを止めました。
これが解れば、実施されることとなれば
今までの常識は全て…ひっくり返ることになってしまう。
それは本人達の、本来なら伸びるはずのことも伸ばせないまま頼る結果となってしまう。
能力を生かそうと、見極めようと努力する機能自体が
その全てが目に見えて、退化してしまうから……
ケイト「そうだね!
デスゲーム開始、一周年記念パーティーの時にさらそう!」
クレハ「何を考えているんですか!!?//」
アルゴ「クレハがアイドルだからか、その下着の情報が高値で取引されようとしててネ」にやり
ケイト「そうだよね!
がらとか気になるよね」うんうん
クレハ「え!?;」←ショック
アルゴ「レースかもしれないナ」
ケイト「いやいや、無地の可能性だってあるわけで…」
アルゴ「案外、フリルかもしれないゾ」にや
ケイト「う~ん、ハート柄かな?」にまにま←想像して笑ってる
アルゴ「麻だロ」
ケイト「いやいや絹だよ」
そう二人が夢中で議論を交わし続けていく中
クレハ「…//」ぐぬぬぬぬぬ
当の本人を置いて、口々に憶測を繰り広げていく二人に
言うまでもなく、私の怒りはピークを通り越しました。