第15章 強さ
ふとした昼休憩の間…
ウッドデッキにて、ケイトが大きな木の傍にいるフレンジーボアを見つけた。
それを投擲で倒すと、圏内でありながら経験値とドロップが手に入った。
その思わぬ事態にケイトは歓喜し、情報を公開しようとしたわけですが…
流石に止めに入りました。
クレハ「迷宮での戦闘の準備運動としての役割を果たしているのに、それを奪ってしまえばプレイヤー達の危険度が増します。
それにもしそれが知れ渡れば、同じような建物の製作等であなたの手間が増えるだけでなく、全てリスクを冒さずにやろうとする人達が増え、大変なことになります」
ケイト「なるほど…」
その危険性を示唆することで、不用意にばらまくことを止めてから
その誰もが知らないだろう情報を、親しい人達にだけでも伝えたいとの愚痴から
数人だけは赦しました。
それが、グレイク、キリト、アスナ、クライン、アルゴ……
一切誰にも言わないよう私から連絡を回して口止めをしておいたので多分大丈夫でしょうけれど…不安は否めませんでした。
その頃のキリト達↓
アスナ「もお!私も連れて行ってくれたっていいのに」ぷりぷり
キリト「あはは^^;
また今度、誘ってみよう」←慰めているつもり
アスナ「ええ…
絶対、逃がさないんだから!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴ←燃えている
後日、ウッドデッキでそういうことをやってみたかったと
後で愚痴をこぼされました。
その結果、一時期とはいえ昼寝にアスナが来ることになったのは言うまでもありません;
はあ;(溜息)←ケイトと二人っきりがよかった人
念の為、その日の内にアルゴに一応報告。
「こんな情報は初めての朗報ダ//(キラキラ」とのことで意気揚々と瞬く間に駆けつけ、好奇心をむき出しにしていた。
その後、雑談に突入しました。
アルゴ「黙っていてもいいけれど…条件があル」
クレハ「なんですか?」
ケイト「どうすればいいの?」
アルゴ「…クレハの下着、見せてくレ☆」
ケイト「?何で☆?」首傾げ
クレハ「そこ!!?;」←思わずケイトへ振り返る
何の前触れもなく、急に言い出された言葉に
私は唖然としつつもその考えが未だに分からず、一人眉をひそめていました。