第14章 出会い
ケイト「させるか!!(こおおおお)
無尽連斬!!」
その瞬間、ユナの周囲にいた数多の敵が
ケイトの双短剣スキルによって、瞬く間に消え去りました。
跳躍と双短剣の複合スキル、無尽連斬。
エリア内には区切られた壁がある。
それを足場に何度も跳躍で跳びつつ、勢いを付けながら敵の傍すれすれの軌道で跳ぶ。
そして、双短剣によってその軌道の傍にいる敵を瞬く間に斬り裂き続ける101連撃。
最後の五つは、
目標の下へ屈んでから天井へ向けての跳躍に伴う双短剣による2連撃と、
その天井から跳躍で目標へ向けて跳び様に双短剣による2連撃と、
天井から振り下ろされた事による衝撃波でノックバックを起こした目標へ向けて、
着地と同時に前方への跳躍で横をすり抜け様に斬り裂く1撃。
その速度は圧倒的で、一瞬の間に起こって終わった。
ユナ「ケイト…?」
ケイト「クレハ、ユナを頼む!」
クレハ「ええ!」
そう叫ぶや否や、ボスへ向けて走って行った。
クレハ「空圧砲で援護を!」
警備課『はい!!』
その瞬間、私はケイトの生み出した元来の投擲武器
パワー系のそれを中央にしたことでノックバックを起こしつつ
その周囲にスピード系の刃を付けたことで無制限の刃回転を生み出す目的で作られたもの
『手裏剣』を、ボスへ向けて投げた。
投擲スキルは持っていなくとも、投げて当てることはできる。
つまり、空圧砲と合わせて速度を上げれば
ノックバックの威力を重複させて、持続時間を延長させる事ができるはず!
その思惑は通じていたようで、私が投げた軌道に重なるように空圧砲は撃たれました。
ボス「ぐおおおおおおおおおおっ!!;」
そしてボスはノックバックを起こし、立ったまま固まった。
クレハ「ケイト!今です!!」
ケイト「刺突連斬!!」
人間チェンソーとも評される双短剣最上位剣技、総合500連撃が炸裂し
フィールドボスは瞬く間に消え去りました。
『わああああああああああああ!!!!!!』
周囲から大歓声に包まれる中…
Saiver
Cleha
左上のHPバーを確認してみると
PTを組んだことから上記の二つが表示されており、どちらも減ってはおらず
それに私は、安堵の溜息を零しました。
その中、一つの怒声が響き渡った。