第14章 出会い
内膜はスピード系の金属を用いた上、非常に薄いため比較的割れやすいですが
落下の衝撃に耐えつつ、投擲スキルのないものでも使えるよう工夫を重ねた結果
パワー系の金属故か固い上に重いため、火打石を設置した部位の外膜の厚さも薄くしました。
火打石は直径65mmの球状で尖った部位を火打金へ向けて設置、重さは50g。
火打金は直径65mmの金属球でパワー系の金属から作っており、重さは30g。
紐は二本あり、その厚みは1.86mm、
1kgの重さに耐えつつ引き寄せられるよう糸を幾重に重ねて編み、図(ホームページ内の画像参照)にあるのと反対側にも取り付けました。
外膜は150g、内膜は20g、
内膜に詰め込まれた火薬については、他とは違っています。
作り出した火薬は100g単位の大粒で作られる為
そのままでは大きさの関係上、一粒だけではみ出てしまい、詰め込むことができませんでした。
なので、その火薬10kgを合成で一塊にさせた事で生み出した『高性能火薬』50g分としました。
火打金を除いてはめ込む火打金を除いた形状にしつつ、内膜にぴったりと収まる上、火花がほんの僅かに端にでもつけば一瞬で全体に点火するほど高性能になっており
その威力は言うまでもなく、前述した通りの凄まじいもので、リアルで言う10kgのC4爆薬並でした。
総合して爆缶一つについての重さは300g…
リアルで言うなれば、卵6個分程度の重さです。
火打石と火打金をぶつけると1500度以上の火花が散り、密封された外膜と内膜の間に火花が散り、前述したように穴の開いた内膜の中へ詰め込まれた火薬へ点火します。
その威力を上げつつ、炎を絶やさぬために空気を内膜と外膜に入れています。
そういった試行錯誤の末に行き着いた設計に伴い、その威力は普通の火薬や手榴弾等とは非常にかけ離れたものとなりました。
非常に高い防御力を示すセリオン防具一式、
加えて最も高レベルのケイトであっても、凄まじい威力をいかんなく発揮していました。
本人曰く、爆発を受けた感想は『死ぬほど熱かった』とのことです。
では、実際にモンスターへ使用してみた結果をご覧ください。